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ハーフムーンベイの一日

久々のハーフムーンベイ。雲が一つもない青空に、ブルーのビーチパラソル。

優雅に寝そべりに来たわけではなく、日本から遊びに来ている義妹のアベローネちゃんの提案で、ハーフムーンベイで乗馬をすることになったのです。

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トレールの下見をする。こんなビーチを馬に乗って颯爽と駆け走る自分の姿が全くイメージできない。馬は美しくて大好きだけれど、子供の時におとなしいポニーにちょっと跨がせてもらった経験しかないので、小心者の私は振り落とされないか心配。

2時間コースを予約していた Seahorse Ranch に到着すると、沢山の馬が日陰に並んでいる。一頭ずつ、鞍に馬の名前が書きこんである。身長と体重を事前に伝えておき、牧場側が体格に合う馬を選んでおいてくれるシステムだが、コースを始めるまでどの馬とペアを組まされるのか分からない。あの Grumpy という馬だけは絶対に当たりたくないと神に祈りながらヘルメットを調整した。

リルケはつやつやで真っ黒のソンブラという馬、アベローネはおっとりしている白と茶色のモー君。私は一回り小さい、ハチミツ色の馬が与えられた。その名は「サムライ」。いきなり不安が募る名前です。

10歳くらいのサムライは、ティーナ・ターナーみたいなワイルドなたてがみだった。

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アイスプラントの花畑。

アベローネに続き、私とサムライ、最後にリルケの順番で一列になり、花畑や小川を渡るトレールを進み始めた。

サムライがしょっちゅう遅れを取ってしまう。美味しそうな花があると味見してみたり、立ち止まったかと思うといきなりパカパカ走り始めたり。完全になめられてるなあと思いながらも、物ぐさなサムライに親近感を抱くようになった。

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サムライはアイスプラントには興味がない。

一応、ガイドが付いている。カウボーイ帽子を被ったダンディーなアルマンドは、哀しげな目の Eeyore に乗って先頭を行き、時々、後ろの私たちの様子を確認する。アルマンドは、「アミーガ、アミーガ」とスペイン語で話しかけてくる。

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花畑の難関を突破したかと思うと、今度はビーチに降りて馬をギャロップさせるのだとアルマンドが言う。「アミーガ、サムライがギャロップし始めたら、尻をこう上げるんだ!ほら、私の尻を見ろ!」とお手本まで見せてくれました。

落馬して足を折ったら教授に遊んでいたことがバレる!そう一心に思いつめ、必死に腰を上げてサムライにしがみつく。カメラが厳しく禁止されていたので証拠写真が一枚もないのですが、ちゃんとギャロップできました。本当ですよ。

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土と日向の匂いを身にまとい、フードトラックに似せた Dad's Luncheonette で遅いランチを。(バナナスラッグの帰りに寄った同じ場所ですが、グリルチーズ屋さんはもうなくなっていた。)

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ハンバーガーサンドと、グリルマッシュルームのサンドの二種類から選ぶ。ちょっぴり辛いマヨネーズベースのソースに、赤玉ねぎのピクルスとフライドエッグが挟んである豪快なサンドイッチは、海風に吹かれた体のエネルギー補給にぴったり。

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お髭の爽やかオーナーが上の厨房から出てきて、自らサンドを渡してくれた。ここで作っているポテトチップスと、マリオンベリーのブロンディー(ココアパウダーを使っていないブラウニーの様な焼き菓子)も美味しかった。

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乗馬マシンがあるくらいだから、体中の筋肉を使うのでしょうね。巨大なサンドを食べた後もまだお腹が空いていた。

晩御飯はマウンテンビューの Eureka! という店で、イチジク、ベーコンとアルグラのハンバーガーに、厚めに切ったフレンチフライ。一日に二度もニュー・アメリカンな外食で大満足。

その夜は、サムライに乗っている夢を見た。



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by majani | 2017-05-09 11:35 | 旅に待ったなし

カリフォルニア、ニューヨークを経て、ボストンにやってきた学者のブログ。海外生活、旅行、日常の記録。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


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