一日で郊外と都心の7軒を巡る、ハードなスケジュール。ボツになった所の写真ばかりですが、今回アパートメントハントについて学んだことを交えて、ちらっとお見せします。
今住んでいるマンハッタンの家は職場側に探してもらった物件で、カリフォルニアで住んでいた所も同僚のツテで巡り会ったため、自力で家を探すのは久々のこと。なるほど、最近はこうなのか!と思う節がいくつかあった。
私たちは遠隔操作(オンライン)で賃貸契約が結べるマンションやアパートメントを中心に見ている。不動産業者を通した方が手っ取り早いのかもしれないが、コミッションを払わなければならず(場合によってマンションの管理会社が手数料をもってくれる)そもそも信頼できるエージェントを探し出す時間が無いため、気になる物件の leasing office に直接問い合わせることにした。
つまり、流れとしては、
- マンションの管理会社に電話、メール、あるいはウェブで空室状況の問い合わせ
- 興味がある部屋を見学するアポを取る
- 実際に部屋をチェック
- 仮予約(デポジット入金)
- リース契約
なお(3)以外は全て遠方からできるので、ずいぶん便利な時代になったものだと安堵した。(3)を飛ばして契約を結んだ友人カップルもいるが、見取り図だけでは分からないことがあるし、エリアの雰囲気なども確かめたい。
さて、見学しながら、どのようなことに注目するべきなのか。
私は素敵なフィニッシュや、ショールームのインテリアにすぐ騙されるので(例えば上のキッチンを見た途端に私が「ここにします」と言い放ったもんでリルケと部屋を見せてくれていた管理会社のおじさんをびっくりさせた。けっきょくこの部屋はボツになりましたが、素敵でしょ?)恋に落ちる前に、自分が家にどのような物を求めているのかしっかり考えておくこと、また、見学中に沢山の質問をすることがとても大事だと改めて実感した。
建物の古さ、水道光熱費、壁の厚さ・騒音、治安、窓の方角、パーキング料金、ペットポリシーについて聞くのが通例。ペットフレンドリーな建物でも「猫家賃」や「犬家賃」が付く場合があり、大抵は犬の方が高額。(
まだまだ
猫を 諦めていない。)
バスルームでも激しく恋に落ちる。
リルケは自然光を特に重視している。困ったことに「この窓は東を向いている」と教えられても、実は北向きだったり、すぐ向かいに光を遮断するビルが聳えていたり、けっこう適当なことを言う人が多いことに気が付いた。ひと段落した時点で、グーグルマップの衛星写真などで方角を再確認すると良いかもしれない。
何軒も回ると記憶がごちゃごちゃになるので、綿密にメモを取り、写真を沢山撮ること。
また、私たちの場合、パーティー好きな人が多いマンションや、大学院生だらけで「学生寮っぽい」所をできるだけ避けたい。しかしこれは家賃の金額だけでは分からない。
そこで、建物の「コミュニティ」について質問をすると、法的には詳細に触れられないのだろうが、「家族連れが多い」「ヤングプロフェッショナルが沢山住んでいる」「学部生は断っている」「貴方はグッドフィットだと思う」など、ちょっとした手がかりをくれる。エレベーターで一緒になる住人やスタッフを見ていて雰囲気が分かってくることも。
最近のマンションは住人の共同スペースが色々と設けられている。ジム、プール、バーベキューができるアウトドアスペース、無料でコーヒーが飲めるラウンジ、コンシェルジュサービス、さらに会議室まで、様々なアメニティーが揃っている。まるでホテルのようだ。
家で誰と会議するのだろうか。必要ないから、家賃をもう少し安くしてくれい。
3LDK+プライベートパティオの物件。「一部屋は書斎、一部屋は猫の部屋にしよう」と提案してみたが、やっぱり広すぎる。
最後に、平日に見学しに行ったのが大正解だった。水曜に休みを取り二人でアパートメントを回り、現地で晩御飯を食べて深夜過ぎにニューヨークに帰還、そして金曜日までに選択肢を二つに絞り、仮予約。
基本的に賃貸物件は週末に動くことが多いため、土曜日の前に押さえられれば激しい競争が避けられる。
色々なアパートメントを見て、新しい暮らしのインスピレーションになりました。