カテゴリ:動物王国( 13 )

コヨーテヒルズ

フリーモントのコヨーテヒルズ公園で散歩をしてきました。

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雲一つ見当たらない、吸い込まれそうな青い空に恵まれた。

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色々な水鳥がグワグワとお喋りをしている。

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ピックルウィードのどこかに、親指サイズの可愛らしいネズミが潜んでいるはず。一度見てみたい。

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銀色のキツネも姿を見せるらしいのですが、この日は残念ながら現れず。

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トレール沿いにバードハウスが設置されている。写真の左側に見えるグレーのものがそう。

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ツバメ(かな?)たちは人間が近づいてもお構いなしで、慌ただしく巣作りに励んでいた。

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一方、この小鳥はじっと休憩中。

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まっすぐなトレールを離れ、丘を登ってみる。

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緩やかに見えるのに、息切れしてしまう。運動不足です。

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飛行機雲がかすかに残っている。

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帰り道の橋で、私たちの前を歩いている帽子を被ったおじさま二人組が、ある論文についてじっくり話し合っていた。私もリルケとこうやって仲良く論じ合いながら、これからも散歩をしていきたいな。

遅い時間まで、明るかった。春本番です。



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by majani | 2017-03-30 09:29 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

ハーバード自然史博物館

ロンドンからナンデモアリフォルニアに戻ってくる途中、ハーバード大学に寄り道をすることになりました。

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久々の東海岸・ニューイングランドらしいキャンパス。

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UCLの動物博物館に次ぎ、ハーバードの自然史博物館を訪れる。

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まずは Glass Flowers の展示室に入る。ドレスデンのガラス工芸家、レオポルド・ブラシュカとその息子ルドルフ・ブラシュカによる「ブラシュカ製ガラス模型」の世界最大のコレクションがここハーバード大学の自然史博物館にある。

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部分拡大されたベ二ハナインゲンの模型。ハチによる授粉の様子を精密にとらえている。

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ブラシュカ親子の工房は19世紀後半から20世紀半ばに向けて、ヨーロッパとアメリカの博物館や教育機関のためにガラス製の生物模型を作っていた。例として、前回紹介した University College London のグラント博物館が保有するクラゲやウミウシの模型もブラシュカガラスだ。

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このカシュ―は年中、実が生っている。

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次の「進化の部屋」に進むと、おどけた顔のこんな子が。

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虫の世界の食生ピラミッド。ベジタリアンの方が基本的に派手?

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古脊椎動物学の部屋にのこのこ入っていくと、12メートルにも及ぶクロノサウルスが大きな笑顔で出迎えてくれた。クロノサウルスと二人きりの部屋は静かで居心地が良い。

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新生代の部屋にはマストドンや、

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巨大なナマケモノ(右奥)やサイとカバのあいの子のような奇妙な哺乳類の化石。真ん中の動物はアルマジロに似ているような、似ていないような・・・。

当時、南アメリカ大陸は海で囲われていたため、他の生態系と関わることなく、まさしく bizarre な、不思議な動物がどんどん進化していったのですね。

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現代の動物は地域別に標本がアレンジされている。南米・アマゾン熱帯雨林の動物が特に面白い。普通サイズのナマケモノがにっこりしている。

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哺乳類の標本は大きい分インパクトがあるが、鳥にも是非注目したい。威厳のあるタカにちっぽけなハチドリ、エメラルド色のフウキンチョウから一見地味なシジュウカラまで、多様な鳥の標本が保有されている。

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ダーウィンはガラパゴス諸島に生息するフィンチの多様性に進化論のヒントを得たとか、所々に丁寧な説明がある。

よくできているなあ、教育的だなあと感心していたところ、大泣きをしている子供がこちらにかけてきた。死んでいる動物ばかりで怖くなってしまったようだ。無理もない・・・。

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大型の哺乳類が集まる部屋。いよいよ博物館のフィナーレです。

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吹き抜けになっている二階に上がると、クジラの骨を間近で見ることができる。

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二階の壁に展示されているのは主に鳥の標本。

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私が特に気に入ったのは、杏子色のへんてこりんなアンデスイワドリ。

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シンガポール以来会っていないオオサイチョウと再会する。

そして・・・

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・・・ラマがいました!



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by majani | 2016-12-23 09:18 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

奇妙なロンドン

最後に、ロンドンの奇妙な博物館を二件紹介する。

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ベンサムのオート・イコンを拝み損ねた後、University College London の Grant Museum of Zoology に向かった。

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恐竜の化石、クアッガやドードーなど最近絶滅した動物の骨、普段見られない深海魚やウミウシのホルマリン漬け動物標本などで溢れかえる動物学の博物館だ。ちょっと変わっている生き物が大好きな私にはたまりません。

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博物館で「人気がある」展示物に、瓶にぎゅうぎゅう詰めにされた18匹のモグラ等があります。とにかく不思議な空間。上はモグラほど気味悪くない、始祖鳥の化石。

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後ろに写っているのが、ドードーの骨(の一部)。手前はワラビーの胎児と、絶滅したとつい最近まで思われていた、オーストラリアに生息する central rock rat の標本。

動物学を専門とするUCLの大学院生が受付や説明係を任されている。こんなことやらされてなんて不憫な大学院生なんだ!とリルケは可哀想がっていたが、大学院生は自分の分野について話すのが好きだから、ぴったりな仕事だと私は思う。

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ガラス製の模型も充実している。標本や模型は、動物学・比較解体学の教育に使われる。

募金をすると動物の標本を adopt、すなわち「養子にする」ことができる。年間20ポンドで、ウミウシの親になれるのです。

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さて、UCLから少し離れたLondon School of Economics に用事があり、帰りに近くのカフェ Fleet Riverでほうれん草とチーズのキッシュとバーリーサラダをむしゃむしゃ食べる。学生の街は若いエネルギーがあって、こちらも元気が出ます。

教授とマリルボーンでワインを飲む約束をしているが、Sir John Soane’s Museum に寄り道。18世紀から19世紀にわたり、イギリス人建築家ジョン・ソーンがヨーロッパや北アフリカのあちこちで収穫してきた建築物の破片、彫刻、工芸品、絵画、骨董品などが、家中にざっくばらんな感じに飾ってある。

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古代エジプトのサルコファガスから、ウィリアム・ホガースの18世紀の連作油彩画―手あたり次第拾ってきたのではないかと思わせる多様なジャンルの美術品。

ソーンの邸宅がそのまま博物館になっているのだが、この建築がまた面白い。狭い入口を抜けていくと、ありとあらゆる所に階段や小さな廊下があり、くねくねと階段を上ったり下りたりしていると、いつの間にか隣のフラットの中にいる。メジャーな大英博物館やナショナルギャラリーとは全く雰囲気が違う、迷路のような美術館・博物館だ。

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これでロンドンともお別れ。まだこの街に住むかどうか決めていませんが、有意義な旅でした。

ロンドン「下見旅行」おわり。



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by majani | 2016-12-22 08:00 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

エルクの愛の仕草

エルクの愛のしぐさを学ぶために、ポイント・レイズに出かけた。

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サンフランシスコのさらに北にあるポイント・レイズは、牡蠣がその場で食べられるオイスター・ファームや、新鮮な乳製品が手に入る広大なフリーレンジの牧場などで知られている。しかし小さな半島の一角には、和香に草を食べて過ごす牛以外に大きな動物がいる。ナンデモアリフォルニアにしか生息しない大型の鹿、トゥール・エルク(tule elk)だ。

エルクがどうしても見てみたくて夢にまで出てくるようになったと言うヘブンフィールドさんとポイント・レイズ・ナショナル・シーショア国立公園を訪れた。

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Point Reyes National Seashoreでは年中エルクが見られるが、往復で15キロ程あるハイキングトレールは海岸沿いの冷たい風にさらされる部分もあるので、暖かい時期が一番快適。

もっとも、8月上旬から9月いっぱいはエルクの愛の季節。繁殖期を迎えたエルクの奇怪な求愛行動や、「ラッティング」(rutting)と呼ばれるオス同士の戦いが間近で見られる時期である。


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ラットが見られるかワクワクしながら、ハイキングトレールの入口にある古い牧場を目印に車を停める。

靴を履き替えていると、いきなりエルクのグループが丘の上に現れた。こんなにすんなり見つかってしまっていいものなのか。少し遠い場所にいるので、とりあえずトレールにのってハイキング開始。

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レッドウッドのハイキングトレールとは全く違う雰囲気。遠くに見える岬は霧がたちこめていてハッキリとしない。

木陰がないトレールだから帽子と日焼け止めは必需品。けっきょく両方とも忘れてきて、一番暑い正午にのこのこ歩き出した。この日は曇りがちで荒涼とした風景に感じられたが、かんかん照りの中15キロも歩いていたら辛かったと思う。

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エルクのお尻は白い。

トゥール・エルクは様々な危機を乗り越えてきた野生動物である。昔はナンデモアリフォルニアで幅広く見られたが、州の開拓と共に乱獲により19世紀後半になると絶滅の危機に追い込まれてしまった。70年代の保護運動に伴い、マリンカウンティのポイント・レイズ・ナショナル・シーショア国立公園を含む数か所にエルクの保護地区が設けられ、現在は健全な数に戻りつつある。(最近の干ばつによる影響が懸念されているが。)

・・・それにしても、絶滅しかけたとは信じ難い勢いでポコポコと現れるエルク。

エルクは群れで行動する。上のように、一頭の強いオスが沢山のメスを連れて、つまりハーレム状態のグループを率いる。弱いオスはオス同士のグループでいるが、チャンスを見計らってハーレムを奪いに行くことがある。立派な角をぶつけ合い勇敢に戦うも、挑戦者に敗れたオスはハーレムを譲る。悔し涙を流したり、可愛いメスを侍らしていた古き良き時代を思い返したりするのだろうか。エルク社会は厳しい。

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たまに、もどかしいお年頃のオスを目にする。ハーレムを離れるには若すぎるが、お母さんにずっとくっついてるのも格好悪い。角が生え始める頃だけど、ちょっと変に生えちゃったりする。人間でいうと、ニキビが出だして自意識過剰になっている中学生か。

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一方、こちらは池の近くにいた小さめのハーレム。オスは一生懸命一頭のメスを追い回すが、全く相手にされない。逃げ回るのにウンザリしたメスはぺたんと草の中に座り込み、完全拒否体制に入る。そんな気分じゃないらしい。

それでもオスは積極的に求愛し続ける!メスが一瞬気を抜くと、すかさず彼女の尻をペロペロ舐め始める。するとメスは「やめてんか!」という顔をして嫌がる。やめたふりをして、またペロペロする。

「あの舌・・・なんだか気持ち悪いですね」

と見ているこちらもオスに嫌気がさす始末。時折、「えへえへ」と鳴くオス。

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ぺろぺろ。やめれ。

面白いのでしばらく観察していると、オスがだんだん悲しそうな表情になってきた。エルクって意外と表情豊かなんだなあと感心していると、オスはじれったそうに、いきなり「きょえええええ!」と鳴いた。びっくりするほどのボリュームで、こだましている。

好きな子に拒まれた悲しみの「きょえええええ」だと思っていたが、後に他のエルクのグループを観察していると、どうも他所のオスが近づいてくると出す鳴き声のようだ。ホルンの音色の様でよく響く。それはラットする前段階の雄叫びで、次に両者はどんなもんだーいと角を見せ合い、無駄な怪我を負わないようにお互いの強さを見極めている様子である。

何回かこういう場面に出くわしたが(死角から急に車サイズのオスが飛び出してくるとかなりコワイ)、いずれにしても挑戦者が「ヤベ、あいつ思ったより強いんじゃね?」と引き下がっていき、格闘に至らず。ハーレム奪回の決定的な瞬間は見られなかったが、まあ平和が保たれてよし。

可笑しいのが、オスが吠えたりケンカを売ったりしている大騒ぎの中、ハーレムのメスたちは見守るわけでもなく、完全に無視してあちらで黙々と草を食べ続ける。自分たちの将来が一瞬にして変わるかもしれないのに、この平常心(?)は凄い。気が付いたらハーレムのリーダーが変わっていた、なんてこともあるのかな。

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半島の先まで来ると、土が砂に代わり、二時間サスペンスらしい崖っぽい場所に出る。エルクの姿は消え、今度はピンと背筋を伸ばした沢山の鵜(ウ)が岩に座っている。ここがトレールの終り、折り返し地点だ。見晴らしの良い場所を選び、好奇心旺盛なカモメに見張られながらおやつを食べて脚を休ませる。

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帰りは人間にほとんど会わない。野生の七面鳥やウズラがまだ餌を探していて、小さなねずみやジリスも草むらの中を駆け回っている。動物の気配がずっとするトレールだ。

エルクも夕方が食事時なのか幾分か活発になっている様子で、道を通せんぼしていたりする。近くにいるとぷんと野生の動物の匂いがし、そろそろ避けながら歩き進むとエルクは大きな白い尻を振って急な谷間を駆け下りていく。

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道を通せんぼしていたメス二頭のうちの片方。私たちが側を歩いていても萎縮することなく、美味しいものを探し続ける。

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あ、目が合っちゃった。モグモグしながらじっと見つめられると、何だか落ち着きません。

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夕方、車を停めた場所に戻ってくると、道の真ん中に怪しい物影が。

「マウンテンライオン?!」とヘブンフィールドさんが喜んだが(危ないのにずっと見たがっている)身体が一回り以上は小さい。顔がお面のように険しく、ずんぐりした大型のネコだ。一瞬のことだったが、ボブキャットではないかと私は思った。ヘブンフィールドさんが駆け寄っていくと(危ない)ボブキャットらしき獣はギクリとして、そそくさと道を渡って逃げて行った。



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by majani | 2015-09-11 14:58 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

再びあの森へ

それは普通の水曜日。一年近く経ち、リベンジの時がやってきた。

バナナスラッグが住む森にまた挑むのである。

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去年の秋、ヘブンフィールドさんに連れて行ってもらった時は、思いのほか高度の変化が激しく、運動不足で喫煙者でもあった私は死に絶えるのではないかと思った。最初は可愛らしかったバナナスラッグも凄まじい数で現れ、この世の終り感を演出。ここで倒れたら巨大ナメクジに食われるのだとめっきり弱気になったところ、ハイクが終了したのであった。今年は、殊に手術以降は、健康維持に(珍しく)気を使っているし、禁煙も(まあまあ)続いているし、運動も(人に言われて)いそいそとやってきた。それにキャメルバック(ラクダのコブ)というブランド品の優れた水筒まで備えている(ヘブンフィールドさんの)!

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プリシマ・クリークの森に到着。

バナナスラッグの居住地、Purisima Creek Redwoods Open Space Preserve は山の方からレッドウッドの森に入る方法とハーフムーンベイの海側から入る二つがある。前回は Skyline Boulevard からずっとプリシマの小川まで下る方法で痛い目を見たため、今回はビーチ側から潜入。元気なうちに山を登り、トレールを一周ループして最後にまた下ってくる作戦である。Higgins Canyon Road が Purisima Creek Road にあたる西側の入口に車を停め、森の中へ。

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まだ暑すぎるのか、バナナスラッグは二匹しか見なかった。それも細々としていて、去年見たものと比較すると色も何となく薄い。

バナナスラッグは夏の間は木の葉にくるまったり倒れ木の穴に入り込んだりして、身体が乾燥してしまわないようにしている。ナンデモアリフォルニアが実際に秋めいてくるのは10月半ばから11月にかけてで、それもあっという間に過ぎてしまう短い秋である。バナナスラッグ日和になるのはまだ少し先だ。

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干ばつで山火事が頻繁なナンデモアリフォルニアだが、小川が流れる森はしっとりと湿気がある。

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道端で作り物のようにテカテカしたイモリの一種に遭遇。カリフォルニアイモリの仲間?濡れた身体は光沢感があり、そっと近づいて見ると模様が何となく毒々しい。

「全然逃げようとしませんね」

たしかに、私たちはいつも動物に逃げられてばかりいるが、イモリは澄ました顔にカメラをぐっと近づけてもピクリともしない。死んでいるのではないかとヘブンフィールドさんと話していると、後ろから短パンのおじいさんがガシガシやってきて、

「やあ、何を二人で騒いでいるのかと思ったら、ただのイモリか!」

おじいさんは妙に軽装で、脚と腕の干し柿のような素肌が丸出しである。近所の人だろうか。呆れている様子なので、こちらもつい、「はあ、見るのが初めてなので」と恥ずかしそうにしたら、

「私はもう何百匹ものイモリを見てきたが、これほど大きいのは珍しい」と言う。

本当かどうか知らないが(何百匹はすごい)ちょっぴりラッキーな気分にしてくれたおじいさんは、手を振ってさっさと先に行ってしまった。その後も何度も立ち止まったので追いつくことはなかったが、イモリごときで大騒ぎをする変なアジア人観光者だと思われたことだろう。

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しばらくすると森が開けて、レッドウッド以外の木々やハックルベリーの茂みが目立ちだす。ツタウルシに触れないよう気を付けながら進む。

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海も遠くにチラホラ見え、単調にならないのが良い。しかしイモリのおじいさん以外、誰にも会わない。

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去年はここまで来て引き返したのを覚えているが、今回は12キロ程度のトレールを歩き切った。

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帰りにハーフムーンベイの町に寄り道。以前から目を付けていたグリルチーズサンドのフードトラックに寄るが、残念ながら水曜日はお休みだ。ベーカリーでクッキーを買い、海が眺められるベンチでおやつを食べる。

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夕方、ビーチの近くでヤギが草刈りに貢献している。半分だけ毛刈りをされた半裸の羊も混じっていて、私たちが歩いて通ると濡れた眼でじっとこちらを見つめていた。

ハイク、無事終了。リベンジが果たせたことにしておこう。



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by majani | 2015-09-09 11:53 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

紅茶とワラビー

シンガポール旅行記の続き。20年ぶりに、世界的に知られるシンガポールの動物園へ。

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シンガポール動物園の長所は、檻や柵を使わず、動物を堀で囲むなどして展示していること。泳げる動物はちょっと厄介で、その昔は「動物園からカバが逃げました」とかたまに聞いたけれど、最近はこんなハプニングはないのでしょうね。野生のクジャクもそこらをのこのこ歩いていたりするので楽しい。資金不足の動物園にありがちな、小さな檻の中を行ったり来たりする哀れな動物は、ここに(ほとんど)いない。

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動物園は三つある。日中の動物園、夜行性の動物の生き生きとした姿が見られるナイトサファリ、そして世界の河川に生息する生き物を中心とするリバーサファリ。リバーサファリは比較的新しいので、私がシンガポールに住んでいた頃はまだ存在しなかった。また、忘れられがちだが、北西のジュロンの方に、動物園と同じ会社が経営しているバードパークというのもある。

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学会の後なので、夜の動物園、ナイトサファリへ。親とピーターパンさんと待ち合わせ、ゆっくり中華を食べた後の出発だ。入口では、ずんどこずんどこ音楽が流れており、「これ聴いてると、なんだかワクワクしちゃいますね!」とピーターパンさん。

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ナイトサファリの戦略はこうだ。まず、園内をぐるりと一周するトラムに乗り、ガイドさんの面白くないあまりに思わず笑ってしまうジョークを聴きながら、目ぼしい動物を一気に見る。ガイドは暗闇の中で動物を見つけるのに慣れているので、石の上になんちゃらが座っているとか、木の手前になんちゃらが寝ているとか、すぐ教えてくれるのが良い。

次は徒歩でトレールを辿り、トラムから見られない動物をじっくり観察する。世界最小(だったかな?)の鹿の仲間、ディクディクが見られるフィッシングキャットトレールや、ワラビーが前をぴょこぴょこ横切るワラビートレール等。ピーターパンさんは、初めて身近で見る愛くるしいモモンガに心を奪われ(でも本当に暗闇の中ぴゃっと飛びついてきたら怖い)、私はマレーバクのふにゅふにゅした唇(鼻?)に興奮。暗い中で、ぼーっと突っ立っているサイも、何となく味わい深い。

最後にアンフィシアターで Creatures of the Night という動物ショー(これ、脚本が上手い!)を観て、都心に戻るバスに乗ればバッチリ。オーチャードロードへ戻る最終バスは11時に出てしまうが、ナイトサファリは深夜まで開いているので、タクシー乗り場でしばらく待つ覚悟をして、最後まで歩きまわっていたい。

都心に戻ってきて、 St. Regis Hotel の Astor Barブラッディメアリーの激辛シンガポール版、Bloody Padi Mary をちびちび飲みながら、翌日の研究発表の練習に取り組んだ。重要な発表の前夜にナイトサファリなんかで遊ぶんじゃなかった、なんて全く思わない。それくらい面白かったのです。

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後日、新しいリバーサファリへ。手足があるような奇妙な淡水魚を色々見た。

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例えばこの魚。ちょっとマヌケな笑顔が、チャーミング。

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ジュゴンのサラダバー。

川魚や爬虫類だけだと淡泊だと経営者が考えたのか、哺乳類もいる。レッサーパンダ(川の近くに住んでいるのか?)、ジャイアントパンダ(これも謎)、アマゾンの熱帯雨林に住む様々な種類の猿、ジュゴンなど。ピーターパンさんと、頭上の木の枝に座っているオマキザルを見上げていたら、おしっこをかけられそうになった。

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レッサーパンダも食事中。

動物園(日中の方)の裏側からキリンなどが遠目に見える遊覧船と、もう少し遊園地っぽいボートライドがある。遊園地っぽい方は、南米のアマゾン川地帯に住む生き物が、ボートの両脇で個々の「ハビタット」にいる。

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ここでもやはり檻を使っていない。絵の具で塗ったように紅いショウジョウトキ( scarlet ibis )や、ひょいひょい木を渡るホエザル( howler monkey )がどうして逃げてしまわないのか、とても不思議に思う。ジャングルの猛獣、ジャガーはさすがにガラス張りの檻に入れられていて、少し可哀想だった。

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バードパークの涼しげな滝。

まだまだ続く。オオサイチョウが見たかったので、とうとうジュロンバードパークまで行ってしまった。

オオサイチョウとは、羽を広げると1.5メートルを超える鳥で、長いまつ毛と、間違えてバナナをくちばしに乗っけてしまったような(バナナスラッグにも見える)可笑しな頭が特徴的である。自然に発生するのかよく分からないが、クジャクと同様、普通の住宅街でオオサイチョウや帰化してしまったコカトゥーを見かけることがある。

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カンムリバトを追っていった。グレーがかった紫色の美しい羽にふっくらとした個体、ルビーのような赤い目、そしてもちろん放射状に広がる見事な冠。こんなに派手なものがインドネシアの森林をとことこ歩き回っていたら実に神秘的だ。残念ながら絶滅のおそれのある鳥で、沢山はいないらしい。

僅か数日間で、セントーサ島の水族館、ナイトサファリ、リバーサファリ、更にバードパークを訪れている。(そうそう、あと学会ね。)私は大学院生という無責任な立場にあるが、会社勤めのピーターパンさんは東京から週末だけ来ていたので、随分ファイトがあると思う。

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やっとここで核心の話に移る(と言っても大した話じゃない)。

2008年だったかな、The New Yorker 誌のウェブサイトで「紅茶とワラビー」というオーディオスライドショーを観た。インターネット検索しても見つからなくなってしまったが、たしか世界中を駆け巡る報道写真家の、たまに質素でたまにヘンテコな食事を紹介するスライドショーだった。実に印象的だったのが、オーストラリアで好奇心旺盛なワラビーに囲まれながら、優雅に紅茶をティーカップから飲むフォトジャーナリストの写真である。(英国人だったのかな?)ハイソサエティーな紅茶と野生のワラビーという奇想天外な並置だからこそ、面白い。それに英語だと tea and wallaby になるから、上手く韻を踏んでいるんですね、これが。

紅茶とワラビーほどヘンテコな展開にならなかったものの、ジュロンバードパークでホロホロチョウや何となく臭いフラミンゴを見た後、タクシーに乗り込んでマリーナベイサンズの紅茶専門店 TWG に向かった。

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マリーナベイサンズとは例の船みたいなのが上に乗っているビルである。高級ブランド店が並び、カジノまである。建物の中に細い運河(?)が流れており、ラスベガスの真似をしたのか分からないが(ラスベガスはベネチアの真似をしたのか?)、シンガポール人が観光客を乗せてゴンドラをきしきし漕いでいる。リバーサファリでボートに乗ってきた私が言うのもなんですが、不自然だなあ。

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TWG の紅茶は土産物として人気。店で色々な紅茶の香りを嗅ぎ、気に入ったものを選ぶといいが、缶のデザインで決めるのもよし!店員に訊くと、こちらの方がベルガモットが強いとか、これはバニラが入っているとか、細かく教えてもらえる。隣の喫茶店は土産物として売っていないティーが何十種類も揃い、上品なスコーンや、耳がきちんと切り落としてあるティーサンドイッチなどと一緒に、「文学的な紅茶」などと面白い名前が付いているお茶が楽しめる。

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ぎゃあぎゃあ騒いでいたオウムやコンゴウインコたちの世界から、一気に文明社会に戻ってきた感じだ。私はお土産に買ったオウムのぬいぐるみを持ち歩いているのが急に恥ずかしくなり、父のリュックに無理やり詰め込んだ。

「バードパークから乗りつけた観光客はそういないと思うよ」と父。自慢しているのか呆れているのか、曖昧である。

父は人知れずオウムを背負い、嬉しそうにダージリンをすすっていた。


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by majani | 2015-06-21 09:16 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

ふらりと、塩辛い場所

最近、塩辛い場所に凝っている。

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私が住んでいるざ・ふぁーむ周辺は、湿地がそこらじゅうに広がっていて、身近で面白い生態系を観察することができる。殊に塩沼(ソルトマーシュ)のような汽水域は、豆粒のようなハチドリから、軍艦のように進行するペリカンまで、様々な鳥を呼び寄せる。

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サンフランシスコ、ベイエリアの海岸と塩沼地帯をなぞるベイ・トレール(Bay Trail)を毎週末、少しずつ歩くようにしている。手術を受けてからフニャフニャになってしまった筋肉のリハビリを兼ねて、研究のアイディアを生み出すのにちょうど良い気分転換になっている。ベイ・トレールの緩やかな道は、バナナスラッグが住む森とは勝手が違う。

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Baylands Nature Preserve ではイソシギやカモメ、真っ赤な長い足でひょこひょこ歩くクロエリセイタカシギ、アオサギ、ツバメ、トゲオヒメドリなどが見られる。Harriet Mundy Marsh の方角へ歩いてゆくと、セイリングステーションの看板があり、小さな女の子とお父さんが二人乗りのカヤックを水に下ろしている。

ここで、愛鳥家の間で peeps という愛称で知られる、小ぶりなアメリカヒバリシギ(least sandpiper)の群れが忙しく何かを食べている。日本語のウィキペディアのページによると、「〈クリィーッ〉、〈プリーッ〉などと鳴く」そうだ。だから日本語は楽しいですね。

もっとも、私たちが見たのはプリーッのプの字も出さず、黙々と食事を続ける。

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小さな池を通りかかると、尾と翼の先が尖っている鳥を発見。滑らかな白い体に、黒い帽子を被った頭、朱色のくちばし。アジサシという海鳥の一種で、側をヨタヨタ歩いているカモメに比べると、スマートな容姿だ。空中で一定の場所に留まり、頭を下の水面に掲げている。急にピシャッと水に落下したかと思うと、銀色の小魚をくわえて再び空へ。これを一定のリズムで繰り返している。

一方、同じ池で餌を探している大柄なシロサギ。こいつは浅い水の中をゆっくりと歩きながら魚を捕まえなければならない。魚に忍び寄る策略なのか、エネルギーを節約しながら狩りをするタイプだ。しかし空中ダイビングが得意な格好良いアジサシに次々と魚を横取りされて、分が悪い。

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ハーフムーンベイの近くのペスカデーロ・ビーチも塩辛い場所。地帯の移り変わりとその様々な表情が一度に楽しめる、海岸、塩沼、森がごちゃ混ぜになったハイキングトレールがお勧め。

去年の暮れに訪れた時は、これでもかこれでもかという程、沢山の鹿に遭遇。しかし何頭見ても感激は薄れないもの。

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腕を伸ばせば触れるくらいの近さまで来た二頭の鹿は、アイスプラントの中から美味しそうな柔らかい葉を見つけては、それを器用にちぎって食べている。

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ところで、アイスプラント(学名 Carpobrotus edulis )とは南アフリカのハマミズナの一種である。帰化植物としてカリフォルニアの浜辺でよく見かける。地帯が砂っぽかったり岩っぽかったりしても、アイスプラントはその葉と茎をせっせとめぐらせ、黄色やマジェンタ色の大胆な花を咲かせる。

みずみずしい葉は食べられるそうだが、小心者の私は試したことがない。こんな場所に生えていたら、塩辛くなっていそう。

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見た目がピクルスに似ていることから美味しそうな名前の pickleweed を始め、塩辛い場所に適応した不思議な植物の数々。

いずれも生態系のデリケートなバランスを保つ重要な役割を持っているわけであるが、ナンデモアリフォルニアにおける観測史上最悪の干ばつの影響は実に深刻なもので、塩辛い場所の特殊なエコシステムも脅かされている。(カーボンオフセットとか持続可能農業とかにはすこぶる熱心なナンデモアリフォルニア人なのに、節水に関してはけっこう無関心だったりするので解らないものだ。)

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一見雪景色のような、真っ白な塩沼の塩を背景にジョギングをする人。

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ハーフムーンベイのルーザベルトビーチからエルマービーチまで散歩。

ハーフムーンベイというと、何となく霧が立ち込めている海がイメージとしてあるけれど、この午後は優しい光に恵まれ、海辺に並ぶ家の面白い建築などもじっくり見る余裕があった。

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最近、学会で知り合った方とベイエリアの魅力について論じていた。彼女は10年にわたる海外滞在を経て、この夏ようやく地元のサンフランシスコに戻ってくると話していた。ずっと離れていて、一番恋しいと感じたことは?と尋ねてみると、彼女は少し考えて、

「自然…と一言で言うのは簡単だけれど、それだけではないのよね。」

彼女はニューヨークに住んでいたこともあったが、ニューヨーク(州)にだって大自然がある。ただ、街を出て、建物が消え始め、森が出てくるまでに何時間もかかるのだ。木を一本触ったらまたすぐ引き返さなければならない。一日がかりの上、事前に計画しておかないといけない。一方、ベイエリアの良いところは、ゆっくりソーマでランチをしてから、ちょっとビーチで散歩したいなと思いついたならば、ふらりと海に出られるところだ。

この「ふらりと」が重要だと思う。何時間もコードとにらめっこをしているけど全く進歩がないぞ、海に論文を持って行って読書しよう、誰もいないビーチを見つけてみよう、ここら辺のソルトマーシュを散歩しよう、と人を誘って出かけることが多い。ナンデモアリフォルニア人は恵まれていますね。

今は当たり前のようなことだけれど、いつかは私もここを離れて、ふらりと塩辛い場所に行くことができなくなってしまうのである。なので、いつも言っていることですが、旅に待ったなし。

どんどん、ふらりと出かけたい。


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by majani | 2015-05-31 11:03 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

バナナスラッグ日和

パリッとした秋がやってきた。

新たなふにゅふにゅ系の生き物を求めて、ヘブンフィールドさんと再び遠足に出かけた。今回私たちが訪れたのはレッドウッドが聳えるプリシマ・クリークの州立公園である。

Purisima Creek Redwoods Open Space Preserve はスカイライン通り Skyline Boulevard )沿いにある。この辺りはレッドウッドが多く、色々なハイキングトレールがあるので、アウトドア派にはとても嬉しい北ナンデモアリフォルニアの一部だ。週末はうねうねしたスカイライン通りを上るサイクリスト達の姿が目立つ。

また、近くには Arlo Guthrie の有名な反ベトナム戦争の曲、Alice's Restaurant に因んだ同じ名前のレストランがある。涼しくなってきているが沢山の人が外のパティオで食事をしている。レストランの外には色鮮やかでピカピカのバイクが並ぶ。

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断っておくが、私は決してアウトドア派ではない。カウチポテトだということは以前立証している。しかしレッドウッドの森は好きだし、自然の中で見つける生き物にも興味がある。今回のトレールは、行きは良い良い帰りは怖いで、下り坂が延々と続くが、ある時点で自分の耐久力に見切りをつけ、引き返して同じ坂道を上ってこなければならない。もう少し下ればもっと良いものが見られそうな気がしてずんずん歩いてしまう、ちょっと危険なトレールである。

プリシマ・クリークのハイキングトレールを歩き始めて5分も経たないうちに、ふにゅふにゅ系の生き物を早速発見。4、5匹集まっている。


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熟したバナナのように見えるため「バナナスラッグ」と名付けられたこの黄色い物体は、25センチほどになる巨大なナメクジの一種である。近寄ってじっくり見ると、体がぬめぬめした粘液に覆われているのが分かる。この粘液はバナナスラッグが呼吸できるよう重要な役割を果たしているとパンフレットに載っている。体が乾いてしまわないように、枯れ葉の下に小さくくるまったりしているのもいる。

すぐバナナスラッグが見つかってラッキーだねえと喜びながら、写真を何枚も撮るが、トレールを歩いてゆくとありとあらゆる所にバナナスラッグがのさばっているではないか。この森はバナナスラッグだらけのようである。天敵はいないのだろうか。

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サルノコシカケや面白い色をした木の実にコメントをしながら森の中へ進む。時々、鳥のさえずりが響き渡る。ヘブンフィールドさんとお互いの研究について相談しあっているうちに、かなり遠くまで歩いてきてしまった。

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そろそろ引き返すことにする。

バナナスラッグはすっかり見飽きてしまって、「またバナナスラッグがいるよ」と指差すこをやめてしまった二人。しかも途中で木が倒れたりしていて、それをまたいで超えたりしているうちに私はすっかり疲れてしまった。

一方、ヘブンフィールドさんはけろっとしていて、こういうときに限って私ばかりに研究の話とかをさせるのである。

「森の中で研究のこと考えるの楽しいですよね!」

とかなんとかお気楽なことを言っているヘブンフィールドさんだが、私の頭の中はバナナスラッグだらけの森で力尽きて死んでしまうのではないかという不安で一杯で、もう研究の話どころではない。最初は喜んでいちいち立ち止まって観察していたバナナスラッグも、沢山いすぎてなんだか恐ろしくなってくる。ヒッチコックの『鳥』のナメクジ版である。

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このまま私が深い森の奥で果ててしまったらヘブンフィールドさんは私を担いで山を登ってくれるだろうか。

「私を見捨てないでくださいね、絶対ですよ!ナメクジに食べられるのは嫌です!」

と念押しすると、今さっきまでエルサルバドルの話をしていたのに一体何のこっちゃという困った顔をされた。


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ふにゅふにゅでぬめぬめのバナナスラッグたちに見守られながら、上り坂をひたすら歩くことさらに一時間、やっと車を乗り捨ててきた入り口まで戻ってこれた。ヘトヘトだけれど、森の熟したバナナに会いに、いつかまた来たい

と思えるようになるのは、少し時間が必要だ。

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by majani | 2014-11-09 18:26 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

クラゲ体験

金曜日にモントレーを訪れた。ヘブンフィールドさんと久しぶりの遠出である。

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キャナリー・ロウ(Cannery Row)という通りにまず出る。昔は缶詰工場(cannery)と、工場で働く人の家が並んでいた。キャナリーで思い浮かぶのは、やはりイワシ( sardines )。ところどころにイワシの缶詰のサインが路上に打ち込まれていて面白い。

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1920年代には中国人の移民が増え、中華街が栄えたとキャナリー・ロウのどこかで読んだが、中国人たちはどこに行ってしまったのか、中華街はどうなってしまったのか、そこまで教えてくれない。今は海鮮料理のレストラン、バー、小さなカフェ、土産品店などが並び、昼間はパティオでカラマリとビールを楽しむ観光客で賑わっている。又、小説家ジョン・スタインベックが『キャナリー・ロウ』でこの通りを描写しているため、スタインベックに因んだ書店、プラザ、バーなどをよく見かける。(実際のキャナリー・ロウ通りはスタインベックの小説に因んでOcean View Avenue から Cannery Row に名前が変更されたらしい。)

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しかし私たちの目的はイワシでもカラマリでもスタインベックでもない。クラゲなのだ。

キャナリー・ロウを歩いてゆくと、モンテレーベイ水族館が見えてくる。昔から行きたかった大型水族館だ。カリフォルニア付近の沖に生息するあらゆる海洋生物が、ノアの箱舟のようにこの水族館に詰まっているのだ。10メートル近くある水槽の「昆布の森」が有名らしい。

今回の目的は、この水族館でクラゲを見ることである。隣にある海洋学研究施設で博士課程の研究をしている学校の知り合いが無料で入れるパスを貸してくれるという。(入場券は、学割だと一人付き30ドルちょっとする。)「水族館を如何に効率的に制覇できるか」みたいな戦略スピーチを長々と聞かされ、いざ水族館へ。

中に入ると、ちょうどラッコの餌やりの時間である。子供と一緒になってガラスに張り付いてラッコを観察していて驚いたのが(背が高いヘブンフィールドさんは遠慮して奥のほうから見ている…というかこれが正しい大人の態度)、ラッコのスピードと、大きさと、変なウニャウニャした動き。私の体重の半分以上あるらしい。もっと小振りでふわふわして丸っこい感じだと思っていたが、近くで見ると、まあ当たり前のことではあるが、筋肉質で歯が尖がっている。正直、ちょっと怖い。海の中で鋭い歯をむいてウニャウニャしながら迫られたらどうしよう。カリフォルニア沖に住む海老じゃなくて、ああよかった。

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魚がイソギンチャクの中に隠れている。

人気の「昆布の森」を見に行くと、何故か巨大なアホウドリが台車に乗って、水槽の前に陣取っている。カゴに入っていないため、水族館の護衛(?)が五人くらい台車の周りに立って、アホウドリが逃げないようにしている。子供たちは怖がってあまり近づこうとしない。しばらくして、「アホウドリが通ります、道をあけてくださーい」と護衛の人が叫びながら台車をガラガラ押して、アホウドリ退場。なんだったのだ。

館内の違う階から見ることができる昆布の森、kelp forest は実に幻想的。鰯が群れて銀色に煌く巨大なボールになっている。丸々としたハタや、小型のサメなどもいる。また、所々で rockfish Sebastidae、日本語だとメバル科の魚)が昆布に抱かれてぼーっとしている。種類によって色や模様が異なるが、いずれにしても割りと地味で、目がぎょろぎょろしているからかあまり可愛い感じがしない。館内の色んな水槽にエキストラのように出演していたこのロックフィッシュであるが、何年もかけて成長するらしく、80年生きるものもいるらしい。見直したよ、ロックフィッシュ。

もう一つの巨大水槽では鯖や鮪(美味しそうと思ってしまう)、サメ、エイ、ウミガメなどがスピーディーに泳いでいる。どの魚もサバイバルしている感じがあり、先ほどの揺らめく昆布の水槽とは雰囲気が全く違う。そこで孤独に一匹で泳ぐマンボーを見つけた。彼だけおぼつかない泳ぎ方だなあと思って眺めていたら、マンボー、水槽の壁にガンと突き当たる。方向転換が苦手のようだ。

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ラッコが喜びそうなアワビや、ヒトデに触れることのできるプールを発見。ウミウシやピンク色の派手なウニ、またガンギエイ科のskate の一種(名前が出てこない)もここにいる。エイは時々水面まで来て、ぴちゃぴちゃとしぶきを立てながら進み、泳ぎ方はまるでスカートがひらひらしているように見える。ダンボの耳のような動きでもある。エイの卵は英語で「人魚のお財布」というらしい。なんて詩的なんでしょう。

ヘブンフィールドさんはガンギエイをいっぱい撫でて、とてもご機嫌である。ガンギエイの皮は滑らかで少し「ふにゅっ」としているらしい。「ちょっともう一回撫でてくる!」と言って戻ってこないので、私はその間にウミウシ、イソギンチャク、クモヒトデ・・・つまりふにゅふにゅしたものを中心に一通り触ってみることにし、ふにゅふにゅ感に歓心を得る。

(周りにいる子供たちは、ふにゅふにゅ系よりもはっきりとした動きのヤドカリに興味が行ってしまうようだ。大人になったらふにゅふにゅ系の良さも理解できるようになるさ、きっと。)

Louis Roule (1935). Rajidae swimming. Public domain.

ペンギンたちは換羽の真っ最中らしく、ボサボサで少し情けない姿である。己の恥ずかしい姿をじっと堪えるようにして、目を瞑って佇んでいる。この間抜けな感じが、とても良い。

パフィンもいる。私がこの夏、鯨ウォッチングボートで命がけで(嘘)見つけたタフテッド・パフィンも、ここで飼われている。しかし、荒波を平然とサーフィンするタフテッド・パフィンを見つけた時の感動はここでは起きない。ヘブンフィールドさんはヘブンフィールドさんで、ガラス越しに見る海鳥に違うがっかりを感じている。「アラスカで見たパフィンの方が可愛かった。この子たちはあまり可愛くない」と、理不尽な文句を言っている。



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パフィンでがっかりした後、クラゲの部屋にやっとたどり着く。

展示室に名前が付いている。それも「ザ・ジェリー・エクスペリエンス」で、「これは上手い!」と二人で感激する。Jelly はクラゲの愛称で、「ザ…エクスペリエンス」は明らかに The Jimi Hendrix Experience にかけている。展示室では60年代風のサイケデリックロックが流れており、彩り豊かなクラゲたちがラーヴァランプのように妖しげに動いている。

クラゲと言えば、ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケルを思わずにいられない1904年に出版された Kunstformen der Natur に描かれている幾何学的なクラゲやイソギンチャクや海綿動物を思い出してしまうのだ。(英訳は Art Forms of Nature 。邦題は『生物の驚異的な形』とある。)

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Haeckel, Ernst (1904). ''Siphonophorae.'' In Kunstformen der Natur.

ヘッケルのモノグラフがそのまま動き出したようなクラゲたち。探さなくてもプランクトンが降ってくる水槽の中で、平和に過ごしている。色々な種類が一度に見られてとても満足である。さすが、ザ・クラゲ体験。

あまり知られていないと思うが、ヘッケルはクリスマスのグリーティングカードの挿絵を描いていたことがある。そのカードにもクラゲがわんさか登場している。例えば、これ。


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まず注目すべきところは、男の子がクラゲを凧にして遊んでいるところである。なんてシュールなのだ。しかもクリスマスだと言うのに妙に薄着ではないか?これはどう考えても、春に公園の池で紙ボートを浮かべる服装である。突っ込みどころ満載だけれど、クラゲへの愛がひしひしと伝わってくる。こんなカードがうちに届いたら、とても嬉しい。

他にココナッツ・タコ(coconut octopus )が歩くのを見たり珊瑚に潜むイカを探したりしていたら、もう5時間以上経っている。そういえば腹ペコだ。

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キャナリー・ロウを後にし、車で20分ほどの違う町にある Phil's Fish Market という店で晩御飯を食べることに。サンフランシスコが発祥地の、チョッピーノ( cioppino )というトマトベースの魚介類シチューを頼む。体が温まる、ガーリックブレッドと一緒に食べたいシチューだ。フィルズのチョッピーノのレシピを参考に、家で再現してみようと思う。


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by majani | 2014-10-26 08:36 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

鯨を見る

クジラを見に行ったら、風邪をひいた。

母と父が東京から遊びに来ており、親子三人でサンフランシスコのピアー39から出ているウェール・ウォッチング・ツアーに参加した。ファラロン島という場所まで船をがんがん飛ばし、その辺りでゆっくりとクジラ、アシカ、アザラシ、海鳥などを観察してから、ゴールデンゲートブリッジをくぐって戻ってくる、という内容のツアーだ。

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船は意外と小さいく、一度に全員は中に座れない。私たちをクジラに導いてくれるのは海洋生物学者の若いガイドと、船長と、もう一人役目がなんだかよく分からないけれど鳥に凄く詳しい人との三人チームである。

船長が始めに「俺はキャプテン・ジョーだ」と自己紹介をしたので、まるでテレビか漫画に出てきそうな人だなあ、ジョーという名前がぴったりだなあと思っていたら、肝心の注意事項の大半を聞き逃してしまった。

一つだけ鮮明に頭に残ったのが、「気持ち悪くなったら、船の後ろで吐いてね」という指示。トイレに流さず、海の中へ直接嘔吐するらしい。そのためのスポットはココ!と事前に定められている。

ところで、船上のトイレは紙さえ流してはならない、大変センシティブというか、軟弱なトイレらしい。しかし具体的な嘔吐スポットが決まっているということは、それほど船酔いがひどい人が多いのだろうか。嫌な予感がするがそれは一瞬だけのことであり、こういうことに限って自分は大丈夫だと思ってしまうのが人間。船に乗る前に買ったカフェラテにビスケットをディップしながら食べ、「美味しいね、ワクワクするねえ」と母と話し込む。

周りの人も上々の気分で楽しいムードが漂う。お菓子を食べたり、カメラを念入りにチェックしたり、つまらない冗談を交わして大笑いするなど、和気藹々とした船である。船がベイを出て間もない地点でゼニガタアザラシに遭遇すると、さらに盛り上がる。

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船に揺られること二時間半。ムードは激変する。

一時間も経たたないうちに、船酔いで代わる代わる嘔吐スポットを利用する乗客が続出。さっきまでコカコーラを飲んで楽しそうにしていた女性が、今度は嘔吐スポットの隣に座り込んでしくしくと泣いているではないか。恋人といちゃいちゃしていた若者も、今は恋人を突き放して一人で遠くに目を凝らし、顔色悪くしている。見ているだけでこちらが寒くなりそうな薄着で、鼻を真っ赤にしているイギリス人の青年。目をつぶって死体のようにじっとしているピーコートの男性。なんとか船酔いを凌ごうとジンジャーキャンディーをゆっくりとくちゃくちゃ音を立てて噛む地元ナンデモアリフォルニア人。なんだかとても悲しいボートになってきた。

すると私の母もやられた。朝はあんなに元気にビスケットを食べていた母が、顔を真っ白にして蹲ってしまった。心配で背中をさすったら、「ごめん、今ちょっとさすらないで」と断られてしまった。私自身は船酔いしたことがないので、どうしたらよいのか分からず、明らかに大丈夫じゃないのに「大丈夫?大丈夫?」としか連呼できないとても役立たずな娘だった。母、ごめん。

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しかも船の揺れが悪化している。海洋生物学者のガイドさんに聞くとジンジャーキャンディーをくれるので、母のために一つもらおうとフラフラしながら立ち上がり、やっとのことで五歩進む。東京の通勤電車で足とバランスが鍛えられているのではないかと自分の体に期待していたが、案の定、期待に応えてくれない駄目な体だった。おむすびころりん状態でガイドさんの腕の中に転がり込む。

さて、無事キャンディーをゲットして母が座っているデッキに戻る途中、チラッと目に入った気になる言葉。船には65人程度乗っている。救命胴衣が収納されている容器がデッキに置いてあるのだが、そのふたの部分に「53個入り」と小さな白い文字で書いてある。

53個入り?このまま私たちの小さな船が沈んだら、ライフジャケットがない12人はどうなるのだろう。しかし53とは中途半端な数ではないか。容器を適当なサイズで作ってみたら53個しか入らなかったのだろうか。もしライフジャケットをめぐり戦わなければなかったら、イギリス人青年はやっつける自身があるけれど、コカコーラの女性は私の体の三倍くらいあるので相手が船酔いしてても手強いかもしれない。

寒いので、しばらくして船の中に移動する。中も船酔いでダウンしている人だらけだ。なんて無様な光景であろうか、ナポレオンがモスクワから退却するときの兵士の様子はこんなだったに違いない。その死体の海の中に父が肩を竦めて寒そうに座っていた。

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Northen, A. (1828-1876, public domain). Napoleon's retreat from Pontin's Southport.


しかもクジラがなかなか見つからないではないか。灰色の海と雲だけである。とてつもなく寒い。ベイを出発したときはあんなに皆で騒いで写真を撮っていたウミガラスも、今となっては冷たくシカトされている。

ファラロン島周辺でやっとクジラを発見。地球上最大の生物、シロナガスクジラの親子だ。水面まで来ているので、大きな体のところだけ水の色が違う。大きすぎてむしろ恐い感じが最初はしたが、幻想的だ。船の近くで陰を作っているのがくっきり見える。

クジラは「ぶほっ」という音を立てて、潮を吹く。その煙突状に上がる「ぶほ」を発見すると、「4時の位置にクジラがいるぞー」とか「9時の位置にぶほが出たぞー」とか誰かが叫び、ジョー船長がよおし!と腕まくりをして慎重かつ速やかに船をそちらの方へ近づける。運が良ければ、クジラの背中や尻尾が見られる。

その後、別のシロナガスクジラを何頭か見ることになる。気持ちを悪くしていた母も頑張ってデッキに出ている。

私は「ぶほ」ばかりに集中しており、クジラの生の背中が見えたのかどうかイマイチわからない。けれど、一応見たことにしておこう。私は生まれて初めて、野生のシロナガスクジラを見たのだ。

帰りに母と父は再び船の中に閉じこもってしまい、私は外のデッキで、船酔い第二弾にやられている人たちが少ない側に座り、海を眺める。沢山のウミガラスが荒れる海の波を平然とサーフしている。無視され続けるウミガラスだが、私は彼らを観察するのがけっこう好きだ。空飛ぶペンギンみたいで、容姿もお茶目な感じの海鳥だ。

そこに一羽だけ、くちばしが朱色で黄色い耳のような羽が頭にある変なやつが現れた。海にぷかぷか浮いているそいつをぼーっと観察していたら、海洋生物学者ともう一人の役目のわからない人が急にデッキに飛び出してきて「タフテッドパフィンだ!タフテッドパフィンだ!」と叫んだ。海洋生物学者が立派なカメラを取り出し撮影しようとするが、ちいさなパフィンは一瞬にして大きな波に乗って、どこかへ消えてしまった。隣の女性は「あーん、私見えなかった」と残念がっている。

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Lydekker, R. (1895, public domain). The Royal Natural History. Volume 4. Frederick Warne and Co.


なにやらこのエリアではとても珍しいパフィンの種類らしい。ウミスズメの一種で、日本語ではエトピリカという。オホーツク海にもいる。

無事、帰還。母もすっかり元気になり、お腹が空いたねと言ってサンドイッチを食べ始めた。母と一緒に食べたこのサンドイッチ、別にたいした物でもないのに、今まで食べた数多くのサンドの中で一番美味しかった。海に出ると、サンドが美味しくなるのだ。

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一日中、船に揺られているような感覚が体に残っている。その後、私は案の定、風邪をひいたが、とにかくライフジャケットのために戦わなくてよかったとホッとしている。


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by majani | 2014-07-11 16:08 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)


ナンデモアリフォルニアの某大学院で研究中。海外生活、旅、散歩で出会った生き物などの記録です。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


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