カテゴリ:食べる人々( 32 )

感謝祭がやってくる

トライベッカを少し北に行ったところの Houseman というレストランで、友人とディナーをすることになった。(ニューヨークに来てから、食べ物の話ばっかりですね。)

店は、どこかヨーロッパの古い町並みを思わせる石畳のグリニッチ街に面している。トライベッカに最近引っ越した友人ルポがこのレストランの常連になろうとしていて、私はその助っ人として付き合った。

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この季節、根菜が美味しい。パースニップ、ビート、ニンジン、サツマイモなどを使った料理が、街中のレストランのテーブルを彩るようになった。

カリフラワーも今ピークシーズンだ。Housemanでは、オーブンで焼いた赤やオレンジの暖かい色彩の根菜と添えられて出てきた。オリーブ、ピスタチオ、ナツメヤシ、そしてハリッサという、チュニジアやモロッコなどの料理でよく使われるチリペッパーペーストが敷いてある。普通の野菜のオーブン焼きも、北アフリカ風(?)のツイストがあると一段と美味しく感じる。

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こちらはラディッシュとコールラビのサラダ。クロテッドクリームとゴートチーズで和えてあり、カラスミの一種であるべっ甲飴の色をしたボッタルガがぱらぱらっと振ってある、シンプルに見えてパンチが利いたサラダ。濃厚なクロテッドクリームが、ラディッシュのシャキシャキ感をうまい具合に引き立てている。また、メインのスパイシーなラム肉ソーセージと相性が良かった。

ラディッシュをぽりぽり齧りながら、友人と感謝祭の話をしていた。

七面鳥をどこで買うだの、炭水化物は何を作るだの、デザートはパンプキン系かアップル系かどうしたものか、と料理のプランニングで盛り上がった。今年グリーンカードを取得したばかりの友人は、ご主人側の親戚が訪ねてくるということで、非の打ち所がない「アメリカン」な感謝祭ディナーを成功させなければならないのだ、と少し鬱陶しそうにしていた。近くのバーに移り、彼女の in-laws の話を伺っているうちに、深夜になってしまった。

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感謝祭は日本のお正月のようなもので、帰省して家族が集まることが前提としてある。おせちの替わりに定番の料理は七面鳥、クランベリーソース、マッシュポテト、甘いヤム、芽キャベツのオーブン焼き、パンプキンパイ、クランブルなど。これらが大量に用意される。そうして滅多に顔を合わせない親戚とフットボールの試合をテレビで観ながら、ターキーを頬張り、一日中食べてやんややんやのお祝いのはずなのに、私の友人にとってそうであるように、ストレスの要因となるイベントとしても有名な感謝祭。「家族」にはどうも、「政治」が隠れているのである。

我が家の感謝祭は日本から両親と友人が来るだけで、比較的小さなグループで祝う。全員が日本人なので「感謝祭」というものに強い思い入れがあるわけでもなく、せっかくだからアメリカの伝統を楽しもう、ええいこの際ターキーも焼いちゃえ焼いちゃえ、というお気楽なノリなので安堵している。(頑張れ、友人!)

なあんだ、ナンデモアリフォルニアで着ていたコートでも十分じゃないかと思っていたら、いきなりぐっと寒くなったニューヨーク。本格的なオーバーコートを新調するべきか迷っているが、まず探し当てなければならないのはやはり、感謝祭のスターに変身してくれそうな新鮮な七面鳥。



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by majani | 2017-11-18 09:45 | 食べる人々 | Trackback | Comments(1)

チキンスープとクリングル

すっかり秋色のニューヨーク。近所の公園で散歩をすると、足の下で葉がポテトチップスのような音を立てる。

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今学期は授業を教える義務が無くて時間があるため、お楽しみでスペイン語の授業に通っている。そこで「風邪を引いたらどんなことをしますか?」と先生に聞かれ、「チキンヌードルスープを作ります」と自慢げに話していた矢先のことである。早速、リルケと代わりばんこで風邪を引いてしまった。

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病んでいる時、何故かとびきり美味しく感じるチキンヌードルスープ。厚く切ったセロリとニンジンを多めに入れ、冷蔵庫に残っている白ワインを投入するのが我が家の手法。このチャンキーな具沢山のスープを飲むとじわじわと元気が出てくる。

リルケが治りかけた頃、今度は私がダウンした。セーターやらマフラーを着込んでノートルダムのせむし男のようなシルエットになって家に引きこもっていると、こんな愉快なカタログが届いた。

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クリングルのカタログだ。私たちの前の住人宛てで届いた。

Kringle とはデンマークのお菓子で、巨大な円形のデーニッシュのこと。外はクロワッサンのようにサクサクでフレイキーで、上にアイシングがまわしかけてある。中身はくるみとサワークリームだったり、ラズベリージャムだったり、色々とある。

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あれ、カタログの船のロゴ、どこかで見たことあるなと思ったら、今年の春、このウィスコンシン州にあるクリングル専門ベーカリーが作ったラズベリークリングルを、カリフォルニアのトレーダージョーズでちゃっかり買って食べていたのである。

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リルケが「クリングルってなんだか分からないけれど、すごく気になる」とトレジョで大興奮して、当時は高いなあと思った9ドルだか10ドルだかを支払い、家に持ち帰った。

しかし今回届いたカタログをぱらぱら見ていると、クリングルが2個で42ドル、「感謝祭クリングル」が1個24ドル。そんなに高い物なの?クリスマスケーキも70ドル以上する。

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トレジョで買ったクリングルが随分と安くなっていたことをカタログを見て初めて知った。けれど味が so-so で、何日もクリングルを朝ごはんにして食べなければいけなったため、二枚目は買わなくていいね…となってしまったのだった。うん十ドル出せば、もっと素晴らしいクリングルが届くのだろうか。

自分で作った方が新鮮で美味しい(+安い)のではないか、と疑わずにはいられない。身体が元気になったら、自分のキッチンでクリングルを作ってみようと意気込んでいる。

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Seymour, R. 1836. "Old Christmas." Public domain.

話が飛ぶが、北欧と言えば、クリスマスに登場する Julbocken ユール・ボッケンを思い出す。文字通り、「クリスマス・ヤギ」である。小さい頃、ユールボッケンや手作りのニッセの人形(nisse は赤い煙突状の帽子を被った小人のこと)でクリスマスツリーを飾っていたのを覚えている。

よく見ると上の挿絵のユールボッケンに乗った Father Christmas も、湯気が立ち上るチキンスープらしきものを抱えている。何でしょうね、あれ。風邪を引いたりスープを作っていたりするうちに、あっという間にクリスマスになってしまいそう。

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因みに私が風邪を引いた時は、リルケは日本の大根をどこからか見つけてきて豚汁を作ってくれた。これも風邪に効きそうな感じ。

一人が弱っている時はもう一人の元気な方が料理をするので、安心して体調が崩せる。



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by majani | 2017-11-07 03:27 | 食べる人々 | Trackback | Comments(3)

ビートジュース

先週末、私はこれまでにないヒドイ二日酔いに見舞われていた。幸い、二日酔いに効くジュースを発見。

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それはビートジュース。その名も "Beet Me Up"。ノリータのマルベリー街にある Tartinery というフレンチビストロで作っている。

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真っ赤なビートジュースに、クリーミーなラテ。

ビートというとまず思い浮かぶのは真っ赤なボルシチだが、レモン、ニンジン、リンゴなどを加え、冷たい新鮮なジュースにするととても美味しい。甘すぎないのがポイント。

次回は Tartinery の他のジュースも試してみたい。自分で4つまで材料を選び、オリジナルのジュースを作ってもらうこともできる。友人はイチゴ、アーモンドミルク、ミントという少し不思議なミックスジュースを飲んでいた。

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看板メニューのタルティーンは頼まなかったけれど、半熟加減がちょうど良いポーチドエッグにホランデーズがかかった eggs florentine を食べた。ビスケットがスコーンのように甘く、うまい具合にほろほろしていた。

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こちらは近くの Milk and Cream Cereal Bar のアイスクリーム。ピーナッツクランチとジャムが乗っているアメリカらしい豪勢なデザートは、4人がかりでやっと食べきることができた。

そもそも何故二日酔いになったか。

先週は仕事の面接でマンハッタンに来ていた友人メガトロンを家に泊めていた。(メガちゃんは時々このブログに登場している。大学で親しくなったグループの一員で、現在フィラデルフィアに住んでいるお医者さん。)

メガちゃんが、面接の翌日に新しいボーイフレンドがニューヨークに車で迎えに来てれるという。今年に入って大学友人グループのほとんどのメンバーがニューヨークに引っ越しているので、「なぬ、新しい彼氏とな?」と急遽、全員出動となった。30代にもなると仕事が忙しいし、友人や恋人と過ごす時間がそれだけ貴重になるわけで、ボーイフレンド選びも慎重になる。特に医者は激務で睡眠時間が常に惜しい。ダメな相手とデートするより私は寝たい、あなたたちも彼に会ってみて感想を聞かせてほしい、とメガちゃんは話す。そうして、ボーイフレンドが到着する前夜は皆で飲みながら彼のことを色々聞き、翌朝のブランチに本人が参加して直に尋問を受ける、というプログラムが打ち出された。

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前半の夜。楽しく食事をした後、PHD というルーフトップラウンジに移動した。誰かがウィスキーをテーブル用にひたすら頼み続けていたので、私たちはすっかり酔ってしまった。

帰りがけにメガちゃんと Artichoke に寄り、ハロウィーンの仮装をした若者たちに交じって、アーティチョークやロブスタークリームのピザをはふはふ食べたのをぼんやり覚えている。最後はLyftを呼ぶエネルギーすらなく、運良く通ったイエローキャブを、命がけで縋りつくようにして止めた。

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翌日、私たちはこのカボチャのような姿&気分だった。

凄まじい二日酔い。一人は貧血を起こして病院に運ばれブランチに現れない、また一人はブランチ中にトイレに駆け込んでは嘔吐の繰り返し(彼女は二日酔いだけではなく、ブランチ前に参加したベビーシャワーで食べたバナナプリンが祟って食中毒になったというのが通説)。メガちゃんは無言で体を小さくして座っている。昨夜、唯一早めに帰った子だけがケロッとして会話を繋げてくれたので、なんとか助かったが、メガちゃんの新しいボーイフレンドはこうして厳しい尋問を免れたのである。

それにしても全員でヒドイ第一印象を与えてしまって申し訳なかった!もう若くないと痛感したブランチでした。

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ハロウィーン当日に近くで怖いテロ事件があった。まだ二日酔いの余韻が残っていたので私はその日おとなしくしていたが(スペイン語の授業に出たくらい)、今年のグリニッチヴィレッジのハロウィーンパレードは参加者が例年に比べ少なかったと聞く。大都会だとトラック一台が凶器になるから怖い。

けれど、びくびくしながら生活していたってしょうがない。ハロウィーンが終わると、さっさと感謝祭に向けて準備を始めるアメリカ。私のマンションのエレベーターに住むこのモンスターも、11月1日の朝には、そそくさと退散していた。




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by majani | 2017-11-04 06:17 | 食べる人々 | Trackback | Comments(2)

テイクアウトのメッカ

カリフォルニアの家を引き払って一カ月、マンハッタンにやってきて二週間が経った時のこと。新しい住まいが整うまでアッパーウェストサイドのホテル生活が続いていて、さすがにレストランでの外食がしんどくなってきた。早く自分のキッチンに立って料理をして、ケールでももしゃもしゃ食べたい。

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そこでふと思い出した。何も高いレストランで毎晩食べなくても、出前を取れば良いことじゃないか、と。そしてニューヨークは、テイクアウトとデリバリーのメッカ。デリバリーの定番である中華やピザはもちろん、香り高いカレーに地中海料理、さくさくのバクラヴァからラーメンまで、お兄さんが自転車を飛ばして家に持ってきてくれる。

今回は、テイクアウトした、またデリバリーをしてもらって美味しかった(不健康な)B級グルメの話。

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カリフォルニアで大人気の In-N-Out Burger に対する、ニューヨークの Shake Shack 。

2004年にマディソンスクエアガーデンの素朴なフードカートで始まったこのハンバーガー屋。普通のファーストフードより値段が張るが、今やマンハッタンに10店舗以上構え、東海岸を中心に立派なチェーンへと変化を遂げた。(カリフォルニアだとロサンゼルスとサンディエゴにあるようですね。)

懐かしい感じがするギザギザのフレンチフライに、「シャックソース」とかいう特別のタレを使ったチーズバーガーが定番のセット。ハンバーガーって、年に一度か二度しか食べないけれど、毎回それはとても美味しく感じる。

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さっとテイクアウトできる食べ物と言えば、マンハッタン中の街角に停まっているハラルカート。カートのお兄さんに頼むと、3分で完成。ファラフェルやチキンとラムがイエローライスの上に乗って、トマトとしゃきしゃきのレタスサラダと一緒にスタイロフォームの容器に盛られる。そして最後に、「ホワイトソースとホットソースは?」と訊かれる。

「ホワイトソース」と呼ばれる謎のソースは、色々なスパイスやレモン汁が入っているマヨネーズベースのもので、タヒーニに少し似ている。「両方、お願い」と頼むと豪勢にぶちまけてくれる。

ハラルカートはどこにでもあるが、美味しいカートとそうでもないカートに分かれる。あちこちで試して、自分のお気に入りを探すのがまた楽しい。(写真に写っているのは初めて試してみたカートで、うーん、イマイチだった。)

健康に悪いのだろうけれど、ハラルフードには思い入れがある。昔ニューヨークで仕事をしていた時、毎日のようにミッドタウンイーストのハラルカートでパレスチナ人の仕事仲間とランチを買っていた。しょっちゅうのことだったので、カートのおじさんは、お手玉のような大きなファラフェルを、一つ、二つ、オマケしてくれるようになった。それを職場のバルコニーで、二人で国際政治の話をしながらバクバク食べて、食後に煙草を一本恵んでもらったり、恵んであげたりした。不健康な生活だった。会話の内容を思い返すと、お互いに理想的だったなあと懐かしくも思う。

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デリバリーを頼む時は、大概、インド料理に走ってしまう。カレーはスピードが命って物じゃないし(スフレなんかはデリバリーに向かない)、温め直しでさらに美味しくなっていたりする。

そこでマンハッタンヴィル(ハーレムの左隣あたりのエリア)の店で、ブリートのインド料理版みたいなものを頼んでみた。ロティにラムやチキン等の肉と野菜がぎっちり詰まっている「フランキー」という。ムンバイの屋台で買える、いわゆる street food だと聞く。

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端から見るとツマラナイ感じがするが、これが凄く美味しい。オクラと甘い玉ねぎのベジタリアンのと、ラム肉のフランキーの二種類を試した。一本3ドル50から7ドル50と安い。

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そして「ニューヨークで一番美味しい hummus が食べられる」と教授に教えてもらったブロードウェイ沿いの店。デリバリーもしてくれるが、近くに用事があったので店の中でバクラヴァやサラダなどを眺めがてらテイクアウトを頼んだ。

私はひよこ豆をすり潰して作ったフムスが大好き。半信半疑で試すと、あれ、本当に美味しい!何だろう?オリーブオイルが特別なのかな?じっくり研究すれば良かったのを、フムスを吸い込むようにして食べてしまったので、また頼んでみることにする。ここのパセリ、トマト、ブルグアを使ったタブーレサラダ(tabbouleh)も、塩加減がちょうど良くて大変美味しかった。

マンハッタンヴィルの方はあまり行かないけれど、まだまだ沢山、美味しいテイクアウトが隠れているような気がした。

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フリードマンズのこの豪快なフライドチキン&ワッフルも、家に届けてもらうことができる。競争が激しいだけに、デリバリーやテイクアウトの質、サービスが徹底していて、マンハッタナイトたちは料理をしなくたって充分に食べていける。

そこで一つ疑問に思う。マンハッタンに住む人たちは、一体どこで食料品を買っているのだろう。

近くにスーパーが無いわけではないが、セレクションが少ない、質が怪しい、高い、の三重苦。トレジョはやはりカリフォルニアに比べて店舗が少なく、お酒だけ別の店で売っているし(昔からある宗教絡みの州の法律?)、ホールフーズや洒落たフェアウェイも、徒歩で行くには中途半端に遠い場所にある。すると地下鉄に乗ってショッピング?

長年マンハッタンに住む友人ルポに訊いてみた。「時は金なり」と彼女は私をお説教するように言う。「オンラインで消耗品や食材など全部ひっくるめて買って、家に届けてもらう。アジア食材だけは、月に一度、車を出してニュージャージー州に調達しに行く。」

さらに、「夫がいると足手まといなので、彼を日本スーパー近くのサウナに放置して、その間に私が一人で500ドル分くらいの食材を買い込む」など、細かい段取りまで教えてくれて、笑ってしまった。500ドルも何に使っているの?という疑問はさておき、サウナに置いていかれる方が楽しそう。

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ルポに倣い、車を借りてニュージャージーに行ってきた。IKEAに寄ったのでお約束のミートボールを食べてきたけれど、10年くらい前に初めて食べた時の感激は今回なかった。味覚が長けてきた…と思いたい。


最近は Amazon Fresh、Fresh Direct、Peapod、また Fairway のデリバリーサービスなど、オンラインショッピングの選択肢が色々あって随分と便利になった。しかし自分でトマトを握ってみたい、バナナの熟れ具合を確認したいと思ってしまうのは、時代に乗り遅れている証拠かな。

近いうちに、ドローンでキャベツが自宅に届く時代が来るのだろうか。




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by majani | 2017-10-26 05:06 | 食べる人々 | Trackback | Comments(6)

ベーグルの街

先日、私は街角のデリで呪文のような言葉を口にしていた。

キャナイゲッタンエブリーシングベーグルウィズロックスアンダビアーリーウィズベジークリームチーズ

少し前に、引越しを控えていると話しました。デスバレーセコイア国立公園をまわるロードトリップを楽しんだ後、ナンデモアリフォルニアとしばしのお別れをすることになったのです。

引越し先は、

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ニューヨーク。写真に写っているのはハドソン川から見たニュージャージー州ですが…。

今日は久々に戻って来たマンハッタンについて。

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American Museum of Natural History の正面。

ニューヨークに辿り着いたのは9月の頭だったが、まだ30度以上あるいわゆるインディアン・サマーだった。

そして、夏のマンハッタンは、とにかく臭い。いきなり悪臭の話をするのもなんだが、私はカリフォルニアで博士課程を始める前、マンハッタンのアルファベットシティに住んでいて、ニューヨーク時代の記憶の多くは、何等かの香りがキッカケにある。

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セントラルパークにて。

夏のマンハッタン。地下鉄の階段を下り始めると、ねっとりした空気がまず顔面を直撃し、それを追いたてるようにゴミと排泄物の悪臭が鼻を攻撃してくる。洒落たオープンエアカフェが、ゴミ袋で築かれた黒い山と同じ道端で共存しているのが、夏のマンハッタンの街頭… そんな酷いイメージが私の中で根強い。ニューヨークから初めてベイエリアに移った時は、サンフランシスコはなんて清潔な街なんでしょう!とよく口にしていた。

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ファーマーズマーケットにて。

それでも、ダーティーでグライミーなニューヨークが、私は大好き。

私の学生時代のアルファベットシティは、プエルトリコ人が沢山住んでいて(さらに昔はプエルトリコ人とユダヤ人のエリアだったと聞く)、夕方になるとライスとビーンズの優しい香りが、スタジオアパートにふわりと流れ込んできたものだ。近所のおじさんたちが道端でラテン音楽をラジオで流していたり、私の建物の裏のコミュニティガーデンでちょっとしたバーベキューが行われたりしていた。ごちゃごちゃした、活気溢れるエリアだった。

今思えば、ベッドとテーブルがやっと入るほどの小さな空間でよく生活していた。若くて初心だった私は、大家さんに家賃を現金で払うように言われてもそれをちっともオカシイと思わず、毎月、大家さんの謎めいた指示通りに1番街2丁目にあるコインランドリーへてくてく歩いていき、奥に座っている英語を一言も喋らないユダヤ人のお婆さんに現金を手渡していた。大家さんとコインランドリーのお婆さんの関係は、最後の最後までよく分からなかった。今となっては、闇の中。

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冒頭のデリの話に戻すと、二度目のニューヨーク生活の初日、お腹を空かせた私は近所で発見したコーシャーデリに吸い込まれるように入っていった。ニューヨークの朝ごはんの定番、美味しいベーグルをまず食べたいと思った。空気中の菌によって美味しいサワードーブレッドがサンフランシスコ辺りでしか味わえないのと似たように、一度茹らせてから焼くベーグルの場合は、地域の水が重要。あの濃厚な味とモチモチっとした密な食感は、東海岸でしか生まれないという。

デリに足を踏み入れたとたん、何年も使っていなかった言葉がふと戻って来た。私は everything bagel with lox and cream cheese と bialy with veggie cream cheese の二つを頼んだ。見事にデリでしか役立たない言葉ばかり!

ロックスはサーモンのすり身のことで、「全部ベーグル」はプレーンベーグルの正反対で、ポピーシードやゴマなど普段ベーグルに使われるトッピングの全てが外側にくっついているもの。ビアーリーはベーグルと同様、東欧のユダヤ系コミュニティが発祥地のパンの一種だ。また、クニッシュ(knish)という、中にジャガイモがぎっしり詰まったペーストリー(これもユダヤ系のおやつで美味)や、イスラエル風のトマトと胡瓜のサラダなどの惣菜が売られているのを見て、激しく懐かしんでしまった。

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もう一つ懐かしく思ったのは、デリに来ている客層。もちろん、初めて見る人たちばかりだったが、少し大袈裟に言うと、20代後半~30代の白人テック企業関係の人間ばかりが住むサンフランシスコから移ってくると、デリに来ている人たちの多様性が変に新鮮だった。

中年の野球帽の黒人男性、大学のフラタニティにいそうなやんちゃな白人若人グループ、近くに住む金持ち金髪パパとそっくりな金髪赤ちゃん、巨大なフープピアスのヒスパニック女性、中年アジア人カップル、そしてベーグルの注文が飛び交う大変な騒がしさの中で、一向に動じず新聞紙に読み耽るヤムルカを被った老人たち。彼らは、夏なのに毛糸のチョッキを着ていて、足元は靴下&ゴム草履だったりする。この絵に描いたような、人種、文化、世代が交差する狭苦しいデリの中で、「ああ、ニューヨークに戻って来たんだな」と私は思わずにいられなかった。

ノスタルジックになっていると、「ちょっと、早くしてよ」と列の後ろの人に急かされたのも、ニューヨークらしくて再度じ~ん!としてしまうあり様。

私はベーグルとコーヒーをホテルで休んでいるリルケに持ち帰った。カリフォルニア育ちのリルケは、不愛想なニューヨーカーに早くも幻滅しているようだったが、初めて食べたロックスとクリームチーズのベーグルがすっかり気に入ってしまい、翌日も、翌々日も、そのデリに通い続けることになる。

ベーグルの力は、凄い。

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ニュージャージー州側から見たマンハッタンのアップタウン。

さて、ニューヨークに引っ越したので新しいブログを始めようかとも思いましたが、面倒くさがり屋なので 学会等でベイエリアに戻ることもありますし、せっかくここで素敵なブロガーの方々と繋がることができたので、このまま『ラマがいない生活』で続けようと思います。

ブログを始めた当時、「ラマ」は、何か探し求めていた物が、実際に行ってみたら無かった… という比喩のつもりでしたが、カリフォルニアに住んでいる間、「ラマ」の代わりに新しい発見が色々ありました。大学院初期は、カリフォルニアは「自然が多すぎる、つまらない」とぼやいていたのが(ホント、昔の自分を引っ叩きたい)すっかり西海岸とその人々のレイドバックな接し方の虜になって、東海岸に舞い戻ってきました。また、ニューヨークの思い出と実状が噛み合わないことから逆カルチャーショックみたいなものも大きく、「ラマがいない」という前提は、今年こそタイムリーなのかもしれない。

ボストンで新たな仕事を控えているので、ニューヨークの滞在期間は一年と短いですが、この大都市でも面白い発見ができればと思います。とりあえず遊び過ぎないように心掛けよう、っと。

サワードーの街から、ベーグルの街にやってきましたが、これからもお付き合いいただければ嬉しいです。



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by majani | 2017-10-14 02:55 | 食べる人々 | Trackback | Comments(7)

ワインカントリー

いつ訪れても清々しい気分にさせてくれる、まっすぐな緑の列が並ぶブドウ畑。家族を連れて、再びナパにやってきた。

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今回は色々なキャベルネを試してみようということで、 Silver Oak と Stag's Leap Wine Cellars の二軒を訪れた。

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最初のストップは Silver Oak Winery(www.silveroak.com)。白い塔がトレードマークで、市販のワインボトルのラベルもこの塔が必ず描かれている。



ウェブサイトではワインに合わせる料理のレシピを色々紹介している。エアルームトマト、アボカド、モッツァレラチーズなどを使ったビタミンカラー満載の「モザイク」サラダは簡単かつ見栄えする一品で、ディナーパーティーで使えそう。


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ルビー色のぽってりとした薔薇が咲き乱れるワイナリー。

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この季節はラベンダーも満開。

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予約がなくても試飲ができるシルバーオークはキャベルネを中心にワイン造りをしている。深みのある2012年のキャベルネがとても美味しかった。

テイスティングは30ドルだが、気さくなスタッフがたっぷりと注いでくれて、ワインを購入すると料金を割引してくれた。ありきたりなワインの説明ではなく、スタッフの自然な会話が良かった。

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ブドウ畑は何度見ても飽きない。本当に気持ち良い。

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次は Stag's Leap Wine Cellars へ(https://www.cask23.com/)。

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テイスティングは外で行われる。

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先月ナパを訪れた際、1976年にフランスで行われたテイスティングでまだ歴史の浅いシャトーモンテレ―ナがシャルドネ部門の一位に輝いたと話しましたが、Stag's Leap Wine Cellars も当時キャベルネで高得点を取り、今となってはカリフォルニアの老舗のワイナリーの一つ。

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上はこの夏ではなく、前回訪れた時の写真。ワイナリーのクラブメンバーである友人と訪れたので少しテイスティングの内容が違った。このお兄さんは先週も一生懸命にワインを注いでいた。

Stag's Leap に来るのは二度目なのに、前回教えてもらったことをすっかり忘れていたリルケと私。テロワールが隣同士でも味が全く違うものになるんですよと、スタッフが丁寧に教えてくれる。

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例えば、SLVと記されたテロワールは、火山灰堆積物(?)が土に入り込んでいるだかなんだかで、すぐ隣の Fay のブドウを使っているまろやかなワインに比べ、SLVの方は「ヴォルキャニック」な味がするらしい。

火山性の味・・・言われてみればする、かな・・・。ヴォルキャニック、ヴォルキャニックとしつこく言われ続けているうちにそんな感じがしてくるのが不思議。

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今回試飲したワインはどれもとても美味しかった。一番高価なワインを注ぎながら、「これこそイエスのジュース」だと陽気なスタッフが自慢した。

四人で二つのテイスティングをシェアしてちょうど良い量。45ドルのテイスティングはワインを購入すると無料になる。また、試飲した4つのワインの中で SLV キャベルネ(例のヴォルキャニックなやつ)が好みかなとスタッフに話したら、味のプロフィールが似ている他のキャベルネも試飲させてくれた。

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ご馳走様でした!



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by majani | 2017-06-30 11:31 | 食べる人々 | Trackback | Comments(2)

サンフランシスコ散歩

ロザモンドの訪問に肖り、サンフランシスコで遊んでいました。

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日本からの訪問客がいると、普段はしない観光ができてとても楽しい。今回は地下鉄などを使わずに、散歩好きな二人組で徒歩であちこち散策した。

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スタート地点はユニオンスクエア。今日もケーブルカーが、ガタガタ走っている。

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まずは、サンフランシスコの定番ベーカリー Boudin で、くり抜いたサワードーブレッドいっぱいのクラムチャウダーを食べる。(www.boudinbakery.com/Boudin_SF)

夏は、Hog Island Oyster のクラムチャウダーの方がさっぱりしていて美味しいと私は思うのですが、サンフランに来たぞ!という感じがするのは文句なくブーダン。

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パウエル駅からBARTに飛び乗っても良いけれど、せっかくだから、スパイス屋さんを覘いたり、 See's Chocolate でチョコレートを試食したりしながら、マーケット街沿いをエンバーカデーロまでてくてく歩く。

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フェリービルディングに到着。

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裏側はボードウォークになっていて、ここからソサリートなどに渡るウォータータクシーなどが出ている。

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気持ち良い~、ここに住んでいたら毎日来たい~と喜んでくれているロザモンドと歩いていたら、

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あっという間に Pier 39 に到着。

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楽しいお土産探し。

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風が少なくて、本当に良いお天気。

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ここで、ちょっと休憩。

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海を眺めながら、白ワインサンプラーで乾杯。サンプラーなのに、けっこうの量。

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アシカたちもぐえぐえと鳴きながら、仲良く日向ぼっこ中。

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ほろ酔い気分で、カラフルなイタリア街に迷い込む。

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リトルイタリーを散策した後は、隣の中華街へ。

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英語と中国語と日本語、三カ国語をヒントに注文する。このお店、けっこうディープな中華街にあり、何を頼んでも美味しくて安くて昔から気に入っているのですが、怪しい日本語メニューに騙されずに冒険してみるのがポイントです。

「クラゲの戦いスモーク蹄」が非常に気になる。

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最後の写真がクラゲの戦いでもアレなので、おまけ。カモメって、意外と大きいのね。




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by majani | 2017-05-28 06:27 | 食べる人々 | Trackback | Comments(4)

初夏のナパ sanpo

見渡す限り、ぶどう畑。久々にナパにやってきた。

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日本からの訪問客ロザモンドとアベローネと私たち夫婦の四人で、ナパで一日を過ごした。

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まずは、サンフランシスコの Sear's Fine Food に寄り道。(http://www.searsfinefood.com/)

スウェーデン式パンケーキが有名らしい、昔ながらのダイナーで朝食。私は巨大なブルーベリーパンケーキを完食に限りなく近い所まで食べて見せた。飾り気のないパンケーキは、完璧そのもの。

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新しい所を開拓する良いチャンス。初めて Frog's Leap を訪れた。(http://www.frogsleap.com/)

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ガーデンでのワインテイスティングに参加した。日によってセレクションが違うと思うが、私たちはシャルドネ、ジンファンデル、メルロー、キャベルネの四種類を試飲した。ワイングラスを持って、敷地内を探検する。

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レモングラスにセージ、バジルにローズマリー、色々なハーブが植えてあって、どこを歩いていても素晴らしい香り。

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ぶどう畑に出た。「ぶどうって、もっと背の高いイメージだった」とロザモンドが驚いている。あと、土がカラカラ。この方が美味しいぶどうが生るのかしら。

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この小さなツブツブは、ぶどうのベビー?美味しいワインになるんだよ~。

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所々でバラが元気に咲いている。ブドウとバラって、似たような天気を好むのでしょうか。よくペアを組まされているような。

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ランチは Farmstead at Longmeadow Ranch へ。
(http://www.longmeadowranch.com/eat-drink/restaurant)

二人ずつ向かい合える、外のカウンター席がちょうど空いた。

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マカロニ&チーズ。

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ホースラディッシュマヨネーズの、ローストビーフサンドイッチ。飲んでいたからか、非常に美味しかった。コールスローも、リンゴが入っていてナイスタッチでした。

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次に向かったのは Chateau Montelena。(http://montelena.com/)

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1976年にパリで行われたかの有名なブラインドテイスティングで、シャトー・モンテレーナのワインがシャルドネ部門で一位に輝き、フランスのワイン界を驚かせた。

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ちなみに赤ワイン部門も、まだ歴史が浅いカリフォルニアワインが堂々と優勝。確かStag's Leap の赤だった。この大事件について、アラン・リックマン主演の映画がありましたね、そういえば。

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葉っぱに隠れて、こんな案内人が。

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緑がいっぱいのワイナリー。

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一時期、中国人経営者がいたそうで、その時代に造られた中国っぽい(?)あずまやが池の真ん中にある。ちょっと不思議な光景ではある。

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池の周りを歩いたり、花を眺めたりしているうちに、3軒目に行く時間がなくなってしまった。

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ほろ酔い気分でモンテレ―ナから出てくると、私たちの車だけぽつんと取り残されていた。なんだか、清々しい気持ち。




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by majani | 2017-05-23 15:28 | 食べる人々 | Trackback | Comments(0)

ユニオンスクエアのバー

乗馬の話と言えば、「馬に乗る天使」を食べてきました。

箱根でケーキを食べた迷子になったりした仲間のロザモンドが日本から遊びに来ていたので、数日サンフランシスコで過ごした。

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ホテルに近い場所でお店を探す。たどり着いたのは、ユニオンスクエア周辺のレストランバー、 Anchor & Hope (http://anchorandhopesf.com/) 。

カウンター席に座り、エンジェルズ・オン・ホースバックを注文。牡蠣のベーコン巻きをそう呼ぶらしいです。ナツメヤシをベーコンで巻いて焼いたものを devils on horseback と言うけれど(これも大好き)、天使版は知らなかった。とっても美味しかったので、家で再現してみようと思う。

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生牡蠣やセビーチェなど、海鮮料理が中心のレストラン。

わいわい楽しくやっていたら、隣に腰を下ろした一人で来ている男性が私たちと全く同じアペタイザーばかりを頼んで、何枚も写真を撮っては熱心にインスタグラムに投稿し始めた。ご苦労様ですと声を掛けたくなるほど、頑張っていました。

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ハラペーニョが利いているロックコッドのセビーチェと、スイートポテトのチップス。

ロブスターロールを二人でシェアしたいとバーテンに話したら、食べやすいように分けて出してくれました。バターたっぷりのプリプリなロブスターに、テータートッツとコールスローサラダ、これもまた大変美味しかった。

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友人と合流し、バーを二軒回る。

隠れ家的な Benjamin Cooper (http://benjamincoopersf.com/) と、カクテルが専門の Pacific Cocktail Haven (http://www.pacificcocktailsf.com/) 。ガヤガヤしているイメージが強い観光街のユニオンスクエアにも素敵なバーがあるのねと、新しい発見でした。

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それにしても、頼むものが見事にバラバラ。古き良き友達に、乾杯。



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by majani | 2017-05-17 08:15 | 食べる人々 | Trackback | Comments(0)

チャップリンの靴を食べる

一時帰国記録の続き。

近くの富士屋ホテルでお茶をしようとジュリエットが提案する。自然薯料理でお腹がはちきれそうだけれど、せっかくの旅だから。

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1932年にチャーリー・チャップリンが宿泊したという、由緒あるハイカラな富士屋ホテル。

ずしりと大きな革のアームチェア、厚い絨毯、靴の下で心地良く軋む床板。富士屋ホテルを訪れるのは初めてだが、昔からあまり変わらずに来ているのだろうなあと何となく感じ取る。

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ホテルのティールームで、ジュリエットがチャップリンに因んだ Chaplin’s Pudding を注文。アールグレーのプリンで、バニラアイスの頭にはチョコレートでできたチャップリンの独特な髭とボーラーハット。

「ちょっとステッキと靴、食べてみて」とジュリエットが皿をこちらに差し出す。可愛い~と張り切ってステッキに嚙み込むと、いきなり「ぐにゃり」と折れた。こ、この食感は…!?チョコだと思っていたら水飴のようなもので、裏切られた気分でした。

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私は宮ノ下ロールケーキをぺろりとたいらげました。

スペシャリティコーヒー「ゲイシャ」というものがメニューにあるが、チャップリンの衝撃が大きすぎて冒険する気になれず、普通のブラックコーヒーにした。

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さて、まだまだ食べます。

小涌谷の水の音ホテルに到着し、温泉にゆっくり浸かってから美味しい鍋料理を。ホテルの一階に梅酒バーがあるほど沢山の梅酒の種類が揃っていて、食前酒として飲むことにした。日本に入った翌日の出来事なので疲れているのか、すぐ酔い始めてしまう。

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アメリカで手に入りにくいミョウガなど、小さなことに感激する。

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メインは鴨のお鍋。

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お品書きに書かれていない茶碗蒸しが何故か登場する。「料理長からです」と言われたが、私たち何もしてないのに良いのかな。良いか!アメリカでは茶碗蒸しを食べる機会がゼロに等しいので嬉しい。

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釜飯も美味。

深夜に三人で貸し切りの露天風呂に浸かり、思い出話と将来の話、国政の話やくだらない話で盛り上がる。気のおけない友人たちとこうして時間を過ごすことができて、とても幸せに思う。リフレッシュしてアメリカに戻ることができそう。

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翌日の朝ごはんもほぼ完食。「美味しい物を沢山」のルールを守っています。



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by majani | 2017-03-10 06:06 | 食べる人々 | Trackback | Comments(6)


カリフォルニアで博士号取得後、ニューヨークにやってきた学者のブログ。海外生活、旅行、お出かけの記録。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


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