富裕とワガママ

心地よい風が吹くある春の日、通勤中に驚く発見をする。毎朝通りすぎる池で、小さな子供が溺れかけているのだ。

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“Restoration of the Apparently Drowned. Howard’s Method” (detail), in The Household Physician (1874). Public domain.


池に飛び込めば、着ている500ドルのスーツとイタリア製の靴が台無しになってしまうが、子供を無事に引きずり出すことができる。すると大事な会議にも遅れてしまうが、いやいや、もちろん、子供の命を救うべきである。すぐさま池に飛び込むべきだ。

…びっくりさせて、スミマセン。久々に、授業で使った思考実験の紹介です。

枕が少し長くなりますが、ご興味あれば More をクリックしてください。



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# by majani | 2017-03-23 12:46 | 院生リンボー | Trackback | Comments(0)

彫刻の森

一時帰国記録の続き。

旅館の近くにある、彫刻の森美術館。20年ぶりに訪れた。

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カール・ミレスの『人とペガサス』。横向きに飛ぶペガサスを見ると、子供の頃の思い出がわっと戻ってきた。

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曇りがちの日で、セピア色に染まる敷地。

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池の方に向かうと、人が鯉に餌をやっている。

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子供の頃から、黒くて大きい鯉が、ちょっと怖い。

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ピカソ展でミミズクの水瓶に見入っているあの眼鏡の白人カップルは、箱根登山鉄道で私たちと同じ車両に乗っていたような。同じルートを辿っているのかな。外国人の観光客が割と多い。

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ヘンリ―・ムーアの作品をいくつか見て思ったことですが、ピカソが目や鼻や耳などをしつこく強調する一方、ムーアはこれらをスムーズに簡略化してしまっている所が面白い。こうして様々なスタイルが楽しめる美術館ですね。

上は井上武吉の『マイ・スカイ・ホール(天への道)』。

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エミール・アントワーヌ・ブルーデルの『雄弁』。他、『自由』、『力』、『勝利』を象徴する強そうな4人組で並んでいる。

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こちらはニキ・ド・サン・ファールの1968年の作品。懐かしい。『ミス・ブラックパワー』っていうんですね。今回初めて知りました。

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これで「文化的なこと」も一つできた。帰りは小田原城を遠目に見がてら、二宮金次郎を祀る報徳二宮神社でお参りをすることに。

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神社の中を歩いていると、きんじろうカフェという店を発見するが、あいにく閉店時間を過ぎている。

二宮金次郎のシルエットをココアパウダーで描いた、こんなかわいいカプチーノが飲めるらしい。「きなぽん」とかいうデザートも、何だかよくわからないけれど、美味しそう。

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夜の食事は、明治26年に創業した老舗の料理店、「だるま」にて。お寿司や天ぷらなどを大量に注文。

冷たい風に吹かれて一日中歩き回っていたので、温かいキンメダイの煮付けが殊更美味しい。

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混沌とした商店街でロザモンドの足が止まった。「わたし、スズカマ買ってくる!」と鼻息を荒くして店に飛び込んでいった。「わたしはカステラ焼き食べてくる」とジュリエットも人混みの中へ。

外のベンチで一服していると、ピカソ展と、その後またカフェで見かけた外国人カップルが、なんとここにも現れた。ロザモンドと一緒になって、鈴廣かまぼこを無言でじっと見ている。声をかけようかなとも思ったけれど、かまぼこという物体を不思議がってはいるもの、困っている様子ではないようだ。

今度は若い白人男性が、地球を担ぐアトラスのように巨大なリュックをしょってやってきた。カステラ焼き箱根饅頭をその場で焼く様子を真剣な目で眺めている。ちょうど隣でジュリエットが焼き立てをぱくりと食べるのを見て、僕も欲しいなと思ったらしい。もたもたとリュックからジップロックに入った日本円を取り出し、一万円札でカステラ焼きを買っていた。それを一口食べると、若者は一瞬にして無邪気な笑顔になり、ぼーっと見ていた私に、「これ、美味しいよ!」という表情で微笑んできた。

こちらまで何だか嬉しくなってしまって、日本に来てくれてありがとうと伝えたかった。


箱根の旅、おわり。次回はもう少しゆっくりしたい。



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# by majani | 2017-03-16 13:41 | 旅に待ったなし | Trackback | Comments(0)


ナンデモアリフォルニアの某大学院で研究中。海外生活、旅、散歩で出会った生き物などの記録です。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


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