カーメルとモンテレーの海

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夏と言ったら、海。グレーの光に包まれた冬の海岸も悪くないけれど、ナンデモアリフォルニアのスカッとする青空の下ビーチを歩くと、極度の暑がりの私でさえ、夏って良いなあと思う。

たくさん道草を食いながら、カーメルとモンテレーに行ってきた。サンフランシスコから車で南へ。

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まずは 途中の Phil's Fish Market でランチを食べることにする。入口で、魚を抱えた木製の漁師のおじさんとカモメが出迎えてくれる。

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フィルズはトマトベースの海鮮スープ、チョッピーノと(奥に写っているのがそう)、ビールを使った豪勢なブラッディメアリーが有名。チョッピーノはブイヤベースのような感じで、トマトの酸味と蟹や海老などの海産物の甘みで上手くバランスが取れている。

いつ来ても、量がスゴイ。この無造作に積んであるフィッシュアンドチップスが一人分だとは思えない。

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モンテレーの Bixby Creek Bridge までやってきた。ここは風が強く、吹き飛ばされそうになりながらヨタヨタと歩き回った。

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アザラシの群れに遭遇。真ん中の小さな島にポツポツと見えるゼニガタアザラシたちは、日向ぼっこ中。

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あ、こんな所にも。幸せそう~。

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枝豆のような実を付けた木が生える Point Lobos State Natural Reserve で「バード・アイランド」という看板を見つけて、ちょっと歩いてみることに。

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遠くに鵜のような海鳥が集まっている。奥の方で円形になっているのは、何だろう。

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鳥のコロニーだった。みんな子育てに夢中。その雛や卵を狙っているカモメを見て、厭らしい奴だな!と皆に非難されている。カモメは、バード・アイランドで嫌われ者の損な役回り。

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なんていう花だろう。渦巻が良い感じ。

野生のラッコなども見られて、ポイントロボスを歩いて大正解だった。

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去年の大雨で起きた土砂により高速が一部閉鎖されていたため、残念ながらビッグ・サーまで南に行くことはできなかった。

高校生の頃、アメリカの小説家ヘンリー・ミラーの回顧録『ビッグ・サーとヒエロニムス・ボスのオレンジ』 (Big Sur and the Oranges of Hieronymous Bosch) を読み、これほどに自由で孤独な場所がカリフォルニアにあるのかあ、行ってみたいなあ、と夢見たものだったが、七年もベイエリアに住んでいて私は未だにビッグ・サーを訪れたことがない。次回のために取っておこう。

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ミラーが20年近く住んでいたビッグ・サーはともかく、なんとなく文学の香りがするルートを私たちは辿っていた。

何年か前、モンテレ―水族館に行った際に書き留めたが、昔イワシの缶詰工場が並んだキャナリー・ロウは、スタインベックが描写したことによって、ちょっとした文学的な観光スポットになっている。上は缶詰工場の名残。

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いったん、Carmel-by-the-Sea の方まで戻ってきて、Enzo というイタリアンレストランで食事。良い天気だったので、外のテーブル席に座る。

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地元の白ワインを試してみた。

ワインを楽しく飲んでいると、ずっと路上に立っていたピンクのセーターを肩にまとった男性が、いきなり私たちのテーブルに散乱している飲みかけのワインやらビールのグラスを調整し始めた。通りすがりの人が私たちのワインを盗もうとしている!?と混乱したが、ここのイタリア人オーナーらしい。

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炎をぼおぼお吹くブロートーチを持って、一人のウェイターが飛び出してきた。なんだなんだと構えていると、オッパァ!と叫びながら、チーズの皿を持った別のウェイターが走ってやってきた。酒をびしゃびしゃかけると、最初のウェイターが火を点けた。一瞬にしてぼおん!と皿が炎に包まれ、「オッパァ!オッパァ!」とひたすら叫びながら、オーナーとウェイターたちの三人がかりで、レモン汁をえいや、えいや、とぶっかけて火を消す・・・というパフォーマンスがあった。

そういえば、チーズのフランベというものを頼んでいました、私たち。あんなに大騒ぎした割には普通の味。とても面白かったけれど!

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海鮮リゾット、キノコのマリネ、メカジキのステーキ、サーモンのたたきなど、色々な物を少しずつ4人で分けあった。デザートは定番のティラミス。

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お勘定をお願いすると、お口直しにイタリアのキャンディーをくれた。

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愉快なフランベの後、ビーチリゾートへ。オーシャンフロントにいくつものバンガローのようなスイートが並ぶ。

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暗くなり始めた頃、ビーチで焚火を囲む。この夜は遅くまで飲んでいた。

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翌朝、リルケと海岸を散歩していると、沖の方でカモメが騒いでいるのに気が付いた。

クジラだろうか。何かとても大きな動物が潮を吹いている。何年か前の夏、あんなに苦労してクジラを見に行ったのは何だったんだろうと笑ってしまう。

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やっぱり、夏と言ったら、海。




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# by majani | 2017-07-27 05:47 | 旅に待ったなし | Trackback | Comments(6)

ちょっと、日本へ

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一時帰国により更新が滞っております。少し夏バテ気味ですが、しっかり生きてますよ。

十和田湖より、一枚。しかし日本の緑は良いですねえ。ごく普通の苔に、いちいち感激してしまいます。



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# by majani | 2017-07-25 03:24 | 絵葉書もどき | Trackback | Comments(0)

びっくり

先日、母とサンフランシスコの散策を楽しんでいた。

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イタリア街の店のウィンドウ。

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金融街にある illy のカフェ、Espressamente に入り、

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上手にできたカプチーノと、ラズベリーとレモンのミニ・エクレアを美味しくいただいた。

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中華街にある Wok Shop という店の戦利品。中国は景徳鎮の輸出を最近やめてしまったので見つけたらラッキーだよと店主が話していた。そしてオマケにしゃもじをくれた。


さて、中華街で景徳鎮を買い漁った後に金融街に戻って来たら、裸の自転車ツアーをしている12人くらいのグループに遭遇した。それが本当に素っ裸で、「イェーイ、カム・アンド・ジョイン・アス!」とか歩行者に呼びかけている。そこに一人だけしわしわの老人が混じっていた。寒くないのだろうか。

裸の自転車ツアーは赤信号に引っかかってばかりで、徒歩の私たちは何度も何度も彼らに追いついてしまった。金融街でお尻を沢山見てきましたよ。

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中華街で見たカリフォルニア産アボカドの広告。


母と出かけると、面白いことが起こる。宇宙の法則なんじゃないかと思う頻度で。

また違う日、私はユニオンスクエアのデパート前の混沌としている道を母と歩いていた。私たちの後ろに男、女、女の仲良し若者グループがいるなと何となく意識した。

どうやら男は結婚に踏み切るかどうか悩んでいるらしい。通る太い声で、結婚しちゃうと仕事で色々面倒くさいことがあるからさと話していて、女二人が、うんうん、そうだよねえ、分かる分かると細かく相槌を打っている。母が急に静かになったので、私と同じようにダンボ耳になっているに違いない。結婚すると面倒くさいことが生じる仕事ってなんだろう?

すると、若者グループが私たちと並んだ。てっきり男性だと思っていた悩める若者は、シルクのようなつるつるの長い髪に純白のカチューシャをしていて、リブ編みの小さなタンクトップの胸元が多少膨らんでいた。意表を突かれた母がタハッという表情を浮かべている。トランスジェンダーの子かしら、声だけで頭の中で判断しちゃってたわ、びっくりしたねえ、と恥じらいながら母とコショコショ話をしていると、今度は若者たちのお喋りがパタリと止んだ。

私たちに向かって白いワンピースを着た小柄の女性が歩いてくるのだが、彼女の頭の上に大きな猫が横たわっているのだ。猫は前脚を上手に組み、女性の歩く動作に悠然と揺られながら、澄ました顔で「頭に乗っていますが、何か?」と目を細めた。

カチューシャの若者は呆然として頭に猫を乗せた女性が歩き去ってゆくのを見届けた。そして、「びっくりしたねえ!」と明るく友人たちと笑った。

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どうでも良い話だけれども、家に帰ってきて景徳鎮が包まれていた中国語の古新聞を広げてみて初めて知った。トランプって「川普」と書くんですね。

色々あります、サンフランシスコ。



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# by majani | 2017-07-03 05:58 | ナンデモアリ | Trackback | Comments(4)


ナンデモアリフォルニアの某大学院で研究中。海外生活、旅、散歩で出会った生き物などの記録です。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


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