感謝祭がやってきた

やってきました、感謝祭。今回は感謝祭ディナーについて。

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本番の数日前、ユニオンスクエアのファーマーズマーケットをぶらぶらしながら、感謝祭ディナーの材料になるようなものを探した。寒空の下、厚いダウンのコートをまとった人たちばかり。もうクリスマスリースやモミの木などを売っている。

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リンゴが美味しそうだったので、今年のデザートはアップルクランブルを作ることに。ハニークリスプやグラニ―スミスなど、何種類か混ぜて使う。

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さて、感謝祭に欠かせないターキー。今年は奮発してオーガニック&フリーレンジの七面鳥に決定。その名も「ダルタニアン」というブランド。何だか強そうです。

20ポンド以上の巨大なターキーも売っているが、私たちは5人だけの感謝祭なので、10ポンドの比較的小さいものを選んだ。ブランド、品質、また下準備がしてあるかによって(事前に塩水に漬けて brine してあるものは高かったりする)、1ポンドあたり2ドルから5ドルくらいする。

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感謝祭当日、ダルタニアンくんの準備は朝から始まる。まず首などを切り取り、玉ねぎやセロリを一緒に投げ込んでストックを始める。本体を丹念にレモン汁で洗いながらマッサージすると、柔らかく焼き上がる。ターキーの下に、大きく切ったニンジン、セロリ、玉ねぎを敷いておく。

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ターキーはスタッフィングが付きもの。アンドゥイユソーセージ(チョリソーでも美味しい)、プレーンのクルトン、セロリ、リンゴ、玉ねぎが基本。他に砕いたくるみやマッシュルームなどを入れるとナッティーでスモーキーな香りと様々な食感が出てきて、さらに美味しい。

これらを塩コショウ、ベイリーフ、ローズマリー、タイムなど、好みのハーブで味付けをし、軽くオリーブオイルで炒める。最後にざくざく切ったイタリアンパセリを投げ込む。ターキーの中から出てきた giblets (日本でいうところのハツやレバーの部分)も細かく切り刻み、さっとフライパンで炒めてスタッフィングに加える。

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最近はスタッフィングを七面鳥の中で焼かず、別に調理する家庭が増えてきている。私たちはオールドファッションドなため、ターキーに stuff 、つまり詰め込んで焼く昔ながらの料理法を使う。

ぎゅうぎゅうにならない程度に、ダルタニアンくんの中にせっせとスタッフィングを詰めていく。残っているイタリアンパセリをブーケのようにして、それでお尻に栓をする。ターキーをマッサージするのに使ったレモンをそのまま中に放り込んでもヨシ。(はまりきらなかったスタッフィングは、キャセロール用の容器に入れておき、後でターキーの隣で焼く。)

オーブンに入れる前に、これでもか!と思うくらいの量のバターをターキーに塗り込む。大きいターキーの場合、皮の下にもバターを塗りこんでおくとしっとり焼ける。アルミテントをかぶせて、いよいよオーブンの中へGO。

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次にアップルクランブルやサイドディッシュに取り掛かる。今年はコーンブレッドのマフィンが初登場。生地に少しバジルを入れると、くどすぎない味で美味しかった。コーンミールが沢山残っているので、次回はハラペニョでも入れてみようかと思う。

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ひと段落したところ、家族で近所の散歩に出かけた。さすがは感謝祭の日、普段は新宿のような通りも、このように静まり返っていた。

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途中経過のダルタニアンくん。時々ターキーの様子を確認してストックをまわしかける。1ポンドにつき、15分焼くのが目安。仕上げに入ったらアルミテントを取り外し、強火でターキーの皮がこんがり焼けるようにする。

ターキーが濃い琥珀色になったら、一度オーブントレイから降ろして休ませておく。トレイに残っているターキーや野菜の汁にバター、ストック、酒を加え、トレイに張り付いた美味しいおこげも混ぜ込みながら、とろりとしたソースになるまで煮詰める。茶こしを通せば、透き通った美味しいグレービーが完成。魔法のようです。

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ターキーとスタッフィングの他に、ニンジンの冷製スープ、芽キャベツとニンニクのロースト、コーンブレッドマフィン、キノコのマリネ、マッシュポテト、ヤムの砂糖煮、ラディッシュのサラダ、チーズプレートなどのサイドディッシュを用意した。

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因みにターキーを切るのは家の主の役目、とされている。ちょっとごちゃごちゃして見えますが、とてもジューシーで美味しかったんですよ!

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お腹がもうポンポコリンだけれど、まだ食べる。デザートは、朝作っておいたアップルクランブルと、近所のイタリア食材専門店で買ったパネトーネ。本当はクリスマスに食べる物なのでしょうが、せっかくなので。

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パネトーネをスライスすると、こんなにフワフワ。

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感謝祭の残り物のおかげで、最近、朝ごはんが充実している。




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# by majani | 2017-11-30 04:24 | 食べる人々 | Trackback | Comments(0)

感謝祭がやってくる

トライベッカを少し北に行ったところの Houseman というレストランで、友人とディナーをすることになった。(ニューヨークに来てから、食べ物の話ばっかりですね。)

店は、どこかヨーロッパの古い町並みを思わせる石畳のグリニッチ街に面している。トライベッカに最近引っ越した友人ルポがこのレストランの常連になろうとしていて、私はその助っ人として付き合った。

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この季節、根菜が美味しい。パースニップ、ビート、ニンジン、サツマイモなどを使った料理が、街中のレストランのテーブルを彩るようになった。

カリフラワーも今ピークシーズンだ。Housemanでは、オーブンで焼いた赤やオレンジの暖かい色彩の根菜と添えられて出てきた。オリーブ、ピスタチオ、ナツメヤシ、そしてハリッサという、チュニジアやモロッコなどの料理でよく使われるチリペッパーペーストが敷いてある。普通の野菜のオーブン焼きも、北アフリカ風(?)のツイストがあると一段と美味しく感じる。

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こちらはラディッシュとコールラビのサラダ。クロテッドクリームとゴートチーズで和えてあり、カラスミの一種であるべっ甲飴の色をしたボッタルガがぱらぱらっと振ってある、シンプルに見えてパンチが利いたサラダ。濃厚なクロテッドクリームが、ラディッシュのシャキシャキ感をうまい具合に引き立てている。また、メインのスパイシーなラム肉ソーセージと相性が良かった。

ラディッシュをぽりぽり齧りながら、友人と感謝祭の話をしていた。

七面鳥をどこで買うだの、炭水化物は何を作るだの、デザートはパンプキン系かアップル系かどうしたものか、と料理のプランニングで盛り上がった。今年グリーンカードを取得したばかりの友人は、ご主人側の親戚が訪ねてくるということで、非の打ち所がない「アメリカン」な感謝祭ディナーを成功させなければならないのだ、と少し鬱陶しそうにしていた。近くのバーに移り、彼女の in-laws の話を伺っているうちに、深夜になってしまった。

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感謝祭は日本のお正月のようなもので、帰省して家族が集まることが前提としてある。おせちの替わりに定番の料理は七面鳥、クランベリーソース、マッシュポテト、甘いヤム、芽キャベツのオーブン焼き、パンプキンパイ、クランブルなど。これらが大量に用意される。そうして滅多に顔を合わせない親戚とフットボールの試合をテレビで観ながら、ターキーを頬張り、一日中食べてやんややんやのお祝いのはずなのに、私の友人にとってそうであるように、ストレスの要因となるイベントとしても有名な感謝祭。「家族」にはどうも、「政治」が隠れているのである。

我が家の感謝祭は日本から両親と友人が来るだけで、比較的小さなグループで祝う。全員が日本人なので「感謝祭」というものに強い思い入れがあるわけでもなく、せっかくだからアメリカの伝統を楽しもう、ええいこの際ターキーも焼いちゃえ焼いちゃえ、というお気楽なノリなので安堵している。(頑張れ、友人!)

なあんだ、ナンデモアリフォルニアで着ていたコートでも十分じゃないかと思っていたら、いきなりぐっと寒くなったニューヨーク。本格的なオーバーコートを新調するべきか迷っているが、まず探し当てなければならないのはやはり、感謝祭のスターに変身してくれそうな新鮮な七面鳥。



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# by majani | 2017-11-18 09:45 | 食べる人々 | Trackback | Comments(2)

チキンスープとクリングル

すっかり秋色のニューヨーク。近所の公園で散歩をすると、足の下で葉がポテトチップスのような音を立てる。

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今学期は授業を教える義務が無くて時間があるため、お楽しみでスペイン語の授業に通っている。そこで「風邪を引いたらどんなことをしますか?」と先生に聞かれ、「チキンヌードルスープを作ります」と自慢げに話していた矢先のことである。早速、リルケと代わりばんこで風邪を引いてしまった。

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病んでいる時、何故かとびきり美味しく感じるチキンヌードルスープ。厚く切ったセロリとニンジンを多めに入れ、冷蔵庫に残っている白ワインを投入するのが我が家の手法。このチャンキーな具沢山のスープを飲むとじわじわと元気が出てくる。

リルケが治りかけた頃、今度は私がダウンした。セーターやらマフラーを着込んでノートルダムのせむし男のようなシルエットになって家に引きこもっていると、こんな愉快なカタログが届いた。

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クリングルのカタログだ。私たちの前の住人宛てで届いた。

Kringle とはデンマークのお菓子で、巨大な円形のデーニッシュのこと。外はクロワッサンのようにサクサクでフレイキーで、上にアイシングがまわしかけてある。中身はくるみとサワークリームだったり、ラズベリージャムだったり、色々とある。

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あれ、カタログの船のロゴ、どこかで見たことあるなと思ったら、今年の春、このウィスコンシン州にあるクリングル専門ベーカリーが作ったラズベリークリングルを、カリフォルニアのトレーダージョーズでちゃっかり買って食べていたのである。

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リルケが「クリングルってなんだか分からないけれど、すごく気になる」とトレジョで大興奮して、当時は高いなあと思った9ドルだか10ドルだかを支払い、家に持ち帰った。

しかし今回届いたカタログをぱらぱら見ていると、クリングルが2個で42ドル、「感謝祭クリングル」が1個24ドル。そんなに高い物なの?クリスマスケーキも70ドル以上する。

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トレジョで買ったクリングルが随分と安くなっていたことをカタログを見て初めて知った。けれど味が so-so で、何日もクリングルを朝ごはんにして食べなければいけなったため、二枚目は買わなくていいね…となってしまったのだった。うん十ドル出せば、もっと素晴らしいクリングルが届くのだろうか。

自分で作った方が新鮮で美味しい(+安い)のではないか、と疑わずにはいられない。身体が元気になったら、自分のキッチンでクリングルを作ってみようと意気込んでいる。

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Seymour, R. 1836. "Old Christmas." Public domain.

話が飛ぶが、北欧と言えば、クリスマスに登場する Julbocken ユール・ボッケンを思い出す。文字通り、「クリスマス・ヤギ」である。小さい頃、ユールボッケンや手作りのニッセの人形(nisse は赤い煙突状の帽子を被った小人のこと)でクリスマスツリーを飾っていたのを覚えている。

よく見ると上の挿絵のユールボッケンに乗った Father Christmas も、湯気が立ち上るチキンスープらしきものを抱えている。何でしょうね、あれ。風邪を引いたりスープを作っていたりするうちに、あっという間にクリスマスになってしまいそう。

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因みに私が風邪を引いた時は、リルケは日本の大根をどこからか見つけてきて豚汁を作ってくれた。これも風邪に効きそうな感じ。

一人が弱っている時はもう一人の元気な方が料理をするので、安心して体調が崩せる。



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# by majani | 2017-11-07 03:27 | 食べる人々 | Trackback | Comments(4)


カリフォルニアで博士号取得後、ニューヨークにやってきた学者のブログ。海外生活、旅行、お出かけの記録。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


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