レバノン料理

ちょっと珍しいレバノン料理屋 Tawla で、ルポ夫婦とマドンナさんと待ち合わせ。

ハワイで結婚式を挙げたルポがサンフランシスコに遊びに来ていて、久々にミッションのバレンシア街で食べた。

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店員に薦められたロックフィッシュのオーブン焼き、samakeh harrah (55ドル)。くるみのスタッフィングに、滑らかなタヒーニとぷちぷちしたザクロの種。この食感の掛け合いが面白い。

マドンナさんが美味しい身の部分を一人でパクパクと食べてしまって、私は味がイマイチよく分からなかったのですが、とにかく見た目が楽しいです。

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レバノンのクリームチーズのようなヨーグルト、labneh 三種類。ちぎったパンで、最後の一滴までお皿から拭い取るほどの美味しさ。

パンは種付きと(4ドル)プレーンなもの(3ドル)二種類があり、いずれともレストランで焼いている。注文する価値あり。

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ミントと松の実、そして中東の料理でよく使われるブルグアをまぶしたラムのたたき kibbeh niyyeh や、タンポポの若葉和えのタコなど、アペタイザー類が美味しかった。

他にサクランボとピスタチオ入りのミートボールなど、普段は思いつかないコンビネーションが活かされている。

ルポのご主人が一人だけ騙されてモロッコ産の不思議なワインを飲んでいたが、けっきょくはカリフォルニアのピノが一番相性良いんじゃないかという結論に至る。ワイワイやっているうちに終電の時間になってしまった。

親しい友人とシェアしたい、レバノン料理。次回はもう少し大きいグループで、メニューで目にして気になってしょうがなかった140ドルのラムを、堂々と頼んでみたいものです。


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# by majani | 2017-02-15 14:51 | 食べる人々 | Trackback | Comments(0)

クラムチャウダー国家

マドンナさんとよく行く、フェリービルディング内の定番のお店、 Hog Island Oyster Company。海が見える外の席に座って、久々にクラム・チャウダーを食べた。

先週はボストンに行く用事があり、ふと思い出した。クラムチャウダーは本来、東海岸のものなのだ。ニューイングランド地方のクラムチャウダーはクリームベースで、マンハッタン版はトマトベース。

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サンフランシスコのホグアイランドで食べたのは、クリーミーなニューイングランド風だけれど、くどくない味。


さて、神聖なクラムチャウダーを真っ赤にしてしまったニューヨーカーの冒とくに腹を立てたメイン州の人々は、1939年に、クラムチャウダーにトマトを入れることを禁じる規制を導入しようとした。このちょっとした事件から見受けられるように、アメリカ人のアイデンティティはある程度、地方のプライドに根差している。

しかしバリエーションが豊富であるにも関わらず、「クラムチャウダー」は実に「アメリカらしい」一品だと私は思っている。アメリカの小説家ハーマン・メルヴィルは『白鯨』(1851年)で、クラムチャウダーを次のように描写している。

However, a warm savory steam from the kitchen served to belie the apparently cheerless prospect before us. But when that smoking chowder came in, the mystery was delightfully explained. Oh, sweet friends! hearken to me. It was made of small juicy clams, scarcely bigger than hazel nuts, mixed with pounded ship biscuit, and salted pork cut up into little flakes; the whole enriched with butter, and plentifully seasoned with pepper and salt.

嗅いだだけで体が温まるような、バターと海とベーコンのあの香り、あのまろやかさ。全ての地方のチャウダーに通ずる、アメリカらしい暖かさがある。(どうでもいいですが、pounded ship biscuit って美味しそう。オイスタークラッカーみたいなのかな。)

「アメリカ第一」を唱えるトランプ政権は、ナショナリズムの名を借り、イスラム教徒や女性の権利、および世界中から引き寄せられた研究者の生活を阻もうとしている。これはもはやナショナリズムでも何でもない。

クラムチャウダーに色々とあるように、それぞれの伝統、価値観、宗教や考え方を尊重し、尚且つ「アメリカ」という包括的な国民意識を育むことは矛盾に至ってしまうのだろうか。アメリカは人種の坩堝だとよく言われているが、世帯所得を始め、住む場所や通う学校などが、人種別に割とくっきりと分かれているのが実際問題としてある。そんな中、私たちだって苦しいのに見捨てられてしまったと感じた、激戦州に住む低所得の白人がクリントンを信頼できなかったことがトランプ就任の背景にある。白人であるが故に見捨てられたという気持ちも、潜んでいるかもしれない。

移民が多い米国は、クラムチャウダー国家モデルでここまでやってきた。それがトランプ政権の下、少しずつ、ツイッター発言の一言ひとことで、崩れ始めているように思われる。現に、直近の移民規制に対し、 “This is not who we are” 、すなわち、「これは、本来の私たち(アメリカ人)ではない」と懸念を示すナラティブが民主党側で主流化している。多様性を掲げ「違い」を強さとし、一人ひとりの人権を守ることが、アメリカ人のあり方のDNAに組み込まれているという主張だ。

因みに、1939年のメイン州のトマト禁止法は、けっきょく通らなかった。だからこそ、「うちのクラムチャウダーの方が良い!」と健全なライバル意識があるのではないのかなあ・・・

そんなことをつらつらと考えながら、ボストンクラムチャウダーを小さなスプーンで口に運んだ。

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ボストンは雪と風と氷で、毎晩ホテルに帰っては熱いお風呂で体を解凍していた。(風呂仲間はホテルの部屋に付いてきた黄色いラバーダッキーちゃん。)

ナンデモアリフォルニアに馴染んでしまった私は、手に霜焼けを負ってよぼよぼと戻ってきた。ラトビアの手袋を自分用にも買っておけばよかった~と悔しむ、寒い寒い出張でした。


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# by majani | 2017-02-13 09:41 | 食べる人々 | Trackback | Comments(0)

星空により近く

ハミルトン山の Lick Observatory までドライブをしてきた。

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リック天体観測所は、10校に及ぶカリフォルニア州の公立大学システムに在籍中の天文学者が利用する研究施設だ。

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うねうねした山道をカタツムリのペースで一時間近く上る。なかなかドーム型の天文台との距離が狭まらない。

やっと何か白い建物が見えてきたと思うと、研究者たちの宿舎だった。写真の右下に見える貨物列車のような形の宿舎で、私たちと同じ身分の大学院生や研究者が生活しているのだ。

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彼らは星空の学者たち。主に夜に仕事をするので、日中は寝ている。学者たちを起こさないように「静かにお願いします」と看板が立っていた。

夕方までは研究所の一部が一般公開されている。

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ロビーに入ったところに、「グーグルありがとう」のバナーが垂れ下がっていた。グーグル社から資金が出ているらしい。

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天文台の中。

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その昔の天文学者たちは、自分の目に頼るしかなかった。上は、エドワード・エマーソン・バーナードが、1891年7月に望遠鏡をのぞきながらスケッチした天体の観察記録。

数年後、バーナード氏は木星の五つ目の月を発見する。

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リルケは子供の頃、家族と時々リック天文台に来ていたという。「どうしても雪が見たかったから」だそうだ。

ナンデモアリフォルニアの冬は毎年暖かくて滅多に雪を見ないが、天文台の裏に回ってみると、

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誰かが作った雪だるまが、土交じりの少し不満気な表情を浮かべ、研究所の裏口を見張っていた。ニンジンを使っていて、けっこう本格的だ。

作ったのは、遊びに来た子供、それとも、眠れなくなってしまった学者だろうか。

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夕暮れ。そろそろ星空の学者たちの一日が、スタートする。



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# by majani | 2017-01-30 09:07 | 旅に待ったなし | Trackback | Comments(2)


ナンデモアリフォルニアの某大学院で研究中。海外生活、旅、散歩で出会った生き物などの記録です。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


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