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世界一大きな木

涼しい。なんて、涼しいのだ!

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気温が毎日45度以上あった巨大なオーブンのようなデスバレーを後にした私たちは、セコイア・キングスキャニオン国立公園に来ている。

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延々と続く山道の末、やっと公園の入り口が見えてきた。適当なデスバレーと違い、ここはちゃんとしたゲートがある。入園料を支払い、Generals Highway(将軍の高速)という名の道路を行く。

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1890年に3番目の国立公園として設立されたこの広大な公園には、世界一大きな木、もう少し丁寧に言うと、「体積が世界一」の木が聳える。

「ジャイアント・フォレスト」に生える、General Sherman (シャーマン将軍の木)がそうだ。

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人が映っていないと、規模が伝わらない。しかし人を入れると、木の上の部分が映らない…。

さらに背が高くなるのは、シャーマン将軍の木のようなジャイアントセコイア(Sequoiadendron giganteum)と時々ごっちゃにされてしまうレッドウッド(Sequoia sempervirens)の方である。一般的にセコイアは幹が太く、レッドウッドはもう少しスレンダー。

因みに、サンフランシスコから日帰りで行ける人気のミュアーウッズに生えているのはレッドウッド。

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ジャイアントフォレストはいくつか易しいトレールがある。シャーマン将軍の木を取り巻く観光客からちょっと離れてみよう。

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声を潜めると、沢山の小さな生き物たちの気配を感じる。

ビートリックス・ポッターの Squirrel Nutkin にそっくりな丸々としたリスや、ダークチョコレート色のシマリスが、マツボックリの上をカサカサと音を立てて駆けて行っては丸太の上でポーズを取る。これがとても可愛らしい姿で、すばしっこいシマリスを一匹連れて帰りたくなる。

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幹のベースに火傷を負ったような巨樹を数多く見る。何が起きたのだろう。

木の保護を始めた当時は山火事が起きるとすぐに消していたが、火事はセコイアのライフサイクルで重要な役目を果たしている。

セコイアはその長身とは裏腹に根がとても浅いため、樹下に下草がはびこると致命的。つまり山火事による定期的な大掃除が必要なのだ。また、セコイアの種子は火の熱が加わらないと落下しない。山火事で樹下の大掃除が済み、種子が発芽しやすい灰が整ったタイミングで、火でパキパキに乾いたマツボックリが地面に落下するというスマートな仕組みになっているのだ。セコイアは10年~30年ごとに山火事を体験する。

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まるでアートインスタレーションのように焼きただれた木。

巨樹は外側の皮が厚くなっていて、大抵の火事にびくともしないが、弱っている木や若い木はこうなってしまうことも。このプロセスによって、ちょうど良い数の健康な木が残る。

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数々の山火事を生き抜いてきた巨樹、25~50歳くらいの若い木、そして発芽して間もない苗、それぞれが同時に見られるセコイアの森は健康な状態にある。自然の山火事では被害が広がってしまうため、公園では planned fires といい、人為的に小規模の火事を実地しながら森の健康を促している。

火がセコイアの命を繋いでいるわけですね。アナグマが夜遅くまでパーティーをしていて火事を起こした、という私の希望的な仮説は成り立たなかった・・・

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・・・が、木の根元にある火事跡を覗いてみると、齧られた小さなマツボックリがかき集められている。アナグマのパーティーはなかったけれど、リスのパーティーはあったかもしれない。

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デスバレーからの移動に時間をかけてしまったので、この日は Hospital Rock を見がてら新しい宿へ引き上げる。

ホスピタル・ロックは、ネイティブアメリカンの Potwisha 族が14世紀から生活していた跡地。1860年にジャイアントフォレストで怪我を負った探検家が、ネイティブアメリカンに手当てをしてもらったことから、この名前が付いたとか。

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ポトウィーシャ族が使っていた「台所」。巨大な岩体をすり鉢替わりに、ここでドングリを粉末にしていた。ドングリ粉って、なんだか美味しそうな感じがする。

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岩をよじ登って少し歩くと、先ほどのジャイアントフォレストとは違う感じの森が見下ろせる眺めの良い場所に出た。

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道路沿いでよく見かけるこの看板。人が持ち込んでくる食べ物や、シャンプーや石鹸など美味しそうな匂い(熊にとって)がする物に惹かれてカリフォルニア・ブラック・ベアーがちょくちょく出現するらしい。

遭遇しませんように。

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夕方のセコイア国立公園。砂漠地獄から天国にやってきたようだ。

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翌日は、中心に写っているウサギの仲間、パイカが住処とする岩っぽいエリアでハイキングをする予定。この珍しい蛙も是非、見つけてみたい。

ワクワクしてしょうがなかったみたいで、この夜は、カエルとパイカと晩酌する夢を見た。今まで見てきた夢の中で、良い方だと思う。



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by majani | 2017-09-17 03:20 | 旅に待ったなし | Trackback | Comments(0)

砂漠の魚を探して

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世界一暑いデスバレー砂漠旅行の続き。な~んにも無い場所の写真が、しつこく続きますよ。

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パランプでゆで卵とオートミールの朝食を取り、再びデスバレー国立公園へ。昨日休憩をしたストーブパイプウェルズにたどり着くまで少なくとも1時間かかる。

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朝なのにもう46度まで気温が上昇している。今日も暑い。

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元気があるうちに歩いておこうと決めていた Salt Creek Trail に向かう。ハイキングと言える程の本格的なトレールではないが、ここに珍しい desert pupfish という魚の一種が住んでいるというので、探し当ててみたいと思った。

砂漠に魚が?古代の湖が干上がってしまった後に所々に残された小さな池で細々と生き延びてきた desert pupfish の先祖が、それぞれの池で進化し続けたことにより、現在は十種類ほどのパップフィッシュがデスバレーの砂漠に生息している。

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少し離れた場所にあるが歴とした公園の一部である Devil's Hole という池(私たちが泊まったパランプの方に近い)に住むパップフィッシュは世界一珍しい魚とされている。2013年春の時点でたったの35匹しかいなかったらしい。去年は100匹前後まで数が回復したが、この先が思いやられる。

「悪魔の穴」に住むパップフィッシュは2.5センチ程の小さな魚で、その形は家庭のペットにあるプラティに似ている。体をくねらせながらぴゅぴゅぴゅと泳ぐ姿が、まるで遊んでいる子犬(pup)のようなので「パップフィッシュ」という名前が付いたとか。

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パップフィッシュ見たい見たいとソルトクリークトレールをずっと歩いているが、全く水の気配がない。

たまに小鳥が、ちゅんっ!と鳴きながらボードウォークの下から飛び出てくるので、近くに水が残っているはずだが・・・

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いきなりボードウォークが終了。これ、遭難しそう・・・。

でもパップフィッシュ見たさに、緑が多い方に向かって歩いていく。ベイエリアの家の近くのマーシュでよく見かけるピックルウィードが、ここでもはびこっている。

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やはりどこも干上がっている。コヨーテ(?)の足跡が固くなって残っている。しばらく歩いていると、エビせんのようにカラカラに干からびて白くなったパップフィッシュの死骸がいくつも出てきた。ど、どうした、パップフィッシュー!

死骸でも十分に興味深いと思い写真を撮っていたが(ちょっと怖い写真になってしまったので載せませんね)、とにかく汗が止まらず、唇がヒリヒリし始めた。3マイルも歩いていないのに、体がとても重たく感じられる。

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ボードウォークが見えなくなるといっそう不安になり、ひとまず引き返すことにした。車に戻った私たちは真っ先に冷房を全開にし、数分間、ぼーっとするほか何もできなかった。

けっきょく死んでいるパップフィッシュしか見つけられなかったが、あっさり絶滅してないかとても心配になるトレールだった。このような過酷な環境に、小指よりちっぽけな魚のコロニーが住んでいるとは信じ難く、素晴らしいことだと、思わずにはいられなかった。

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次に向かったのは、人気スポットのBadwater Pool。この妖し気な色の塩辛い池にパップフィッシュはいないけれど、 Badwater Spring Snail という珍しいタニシが住んでいる。

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バッドウォーターは古代の湖の跡地。真っ白な塩の結晶が水平線まで広がるシュールな景色は、なんだか夢の中に出てきそうだ。

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誰もいなかったソルトクリークトレールとは大違いの賑わいよう。

遠くまで歩けば歩くほど、観光客に踏まれることなく形をとどめている塩の結晶が見られるのだろうが、私はちょっぴり行っただけで「もういいや」と思ってしまう。ちょうどお昼をまわって一番暑い時間だ。

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こちらは Devil's Golf Course 。流石は「死の谷」デスバレーで、見所のネーミングが、死の~とか、悪魔の~とか、地獄テーマ(?)が徹底している。

ぽっちゃりした中年男性が一人、ピクリとも動かずに「悪魔のゴルフ場」の端でつま先立ちしている。男性は、私たちが帽子だ日焼け止めだとガサガサしながら車から出てくると、「君たち、こちらに来てごらん」と囁いた。

「ほら、塩の音がする」

車のエンジンを切って耳を澄ますと、何秒かごとに、パキン・・・ポキ・・・と、小さな骨のような、何かもろくて繊細な物が壊れていくような音がする。塩の結晶が、日中の温度上昇により膨張して割れる音だ。

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私たちは男性に微笑み返した。パキ・・・ッ。

「わ~、まただ」

「僕はこのスポットが大好きなんだ」と男性。

しばらく三人でじっと立って塩の音を楽しんでいたのだが、この「ゴルフ場」、足元がゴツゴツしていて、私はちょっと心地悪いなと思った足を踏みかえようとした。すると膝が「ぽきん」という音を立てて、その衝動でお腹がきゅるるーと鳴ってしまった。

男性はひゃあと笑い、「わぁ、今のは凄い割れ方だね!大きな音だった」と喜んだ。凄く良い人そうなだけに、なんだか申し訳ない気持ちで一杯だったが、私は誤解を解かずに塩の結晶だと思わせておきたかった。男性は私の膝の音で満足した様子で、「君たちはゆっくり楽しんでいってくれ」と言い残し、立派なスポーツカーに乗って行ってしまった。

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デスバレーで一番人気のヴィスタポイント、Dante's View に到着。

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バッドウォーターを見下ろすこの眺め、いかがでしょう。呼吸するのを忘れてしまうほど、美しかった。愛国歌 "America, the Beautiful" に、"purple mountains majesty" というくだりがあるが、本当に山が紫に見えた。

ダンテとはご存知の通り、地獄、煉獄、天国を旅する叙事詩『神曲』を代表作とする、ルネッサンス文化に多大な影響を与えたイタリアの詩人である。偶然にも、「ダンテの眺め」は沢山のイタリア人観光客で賑わっていた。

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さて、次の目標地点に向かう途中、止まるつもりがなかったなんとかキャニヨンのトレールヘッドで、私はトイレに駆け込んだ。スッキリして出てくると、トレールを歩き終わった人たちがちょうど駐車場に戻ってくるところだった。

そこに鏡餅のような段々腹をした女性が、よれよれのブラジャーとパンツ一丁になって、岩に腰を下ろして休んでいるのを見たときは驚いた。一方、ブラ女性はブラ女性で、こちらの白い長袖、白い長ズボン、白い日よけスカーフ、帽子、サングラスという、ミイラのような完全防備姿にギョッとしていた。

どちらのルックが適正な砂漠の服装なのでしょうね。ブラジャーとミイラの間を取ったくらいか。

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最後に、Twenty Mule Canyon をドライブ。ここの砂利道はだんだん狭くなっていき、上下にも左右にもくねくねするローラーコースターのようなルートだったので、運転はリルケに任せる。

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19世紀後半は鉱山があちこちにあり、18頭のラバと2頭の馬で構成された「20ラバ隊」が引く大型ワゴンでホウ砂鉱石を運び出していた。Twenty Mule Canyon はそのラバ隊が使っていた険しい道の名残。

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ラバが運び出したホウ砂は洗浄剤やタルカムパウダーなどに使われていた。可愛らしいパッケージの 20 Mule Team ブランドの製品は、ヴィジター・センターで展示されていたもの。

それにしても立っていているだけでフラフラしてしまうほどの暑さ。150年前のラバをとても気の毒に思った。

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しばらく田舎町の外食が続いている。

揚げ物大量摂取と野菜不足で身体が一揆を起こしかけていたところ、デスバレーの南側にあるリッジクレストという町で、やっと何となくバランスが取れた食事にありつくことができた。地中海料理とアメリカンがごちゃ混ぜになっている不思議なメニューではあったが、ここで食べたチキン、イスラエルクスクス、新鮮なサラダは、デスバレー旅行中で一番美味しかったと思う。隣のテーブルで金髪の女の子が、大きなチョコレートバナナパイを幸せそうに食べていた。

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さらば、死の谷!ロードトリップ、続く。




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by majani | 2017-09-10 04:40 | 旅に待ったなし | Trackback | Comments(4)

砂漠道中

ネバダとの境界にある「死の谷」― デスバレー国立公園に向かう。砂漠地帯のデスバレーは西海岸に多々ある国立公園の中でも渋い方で、一番暑くなる夏がオフシーズン。

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シリコンバレーからデスバレーまで約8時間。家具がなくなりガランとした古いアパートメントを後にし、トランクにたっぷり水を積み込んで、まっすぐな高速を南に辿る。

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平坦な畑や果樹園が消えさると、夏虫色のごわごわした植物や、地学的な大きな力を感じさせる岩体が目立ち始め、白と赤茶が交互する地層は綺麗に割れなかった板チョコレートの平面を想起させる。

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私はずっと運転免許がないままナンデモアリフォルニアに住んでいて、「どうやって生活してるの」と大学の教授までが首をかしげていたのが、先月ついに仮免許を取得した。それがこのロードトリップで(ちょっぴり)活躍することになる。

聞いていた通りのカオスのDMVで(The Simpsons のパティーとセルマの世界だった)車デビューしたての高校生に混じってペーパーテストを受けた時や、自転車の人を轢かないように冷や汗を流しながら運転練習を繰り返した日々が、砂漠に来てみればアラ不思議、全て良い思い出になっている。やっと理解できるようになりましたよ、ドライブをする快感が。開放的な砂漠なら私でも安全に運転ができる!

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入口にゲートがあるわけでもなく、気が付けば公園に入っていた。このような殺風景な道路、アメリカの大陸らしくていいなあと思う。

早速、コヨーテが出現。この時間帯に道路付近をうろついているのはおかしいので、誰かが餌をやって人間に慣らせてしまったのだろう。車内からコヨーテを観察していたが、いかにも餌欲しそうにしているのでクラクションを鳴らしながらその場を去ることにする。人間は危ないのよ?轢かれないでね。

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ストーブパイプウェルズの休憩所でいったん車を停めて場所を確認する。今夜は公園の東側に渡り、ネバダ州側の小さな町に泊まる予定だ。

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ストーブパイプウェルズで初めて外に出てみると、乾いた熱風がわっと顔を襲う。デスバレー国立公園の公式ウェブサイトには午前10時以降は車から出ないように、と注意書きがある。脱水症状を起こさないためには、ハイキングをする場合、一時間ごとに一リットルの水を飲むのが基本。

休憩所にあった温度計を見て目を疑ってしまった。気温が45℃以上もあるのでこの日はおとなしくドライブだけにして、朝からトレールを歩くことにしよう・・・

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・・・と思っていたら、いわゆる砂漠らしい砂丘に行き当たったので、もう一度外に出てみることにした。遠目に見えるのが Mesquite Flat Sand Dunes 。皮膚が焼け爛れるような暑さでも、短パンで歩き回っているルール破りなフランス人がけっこういる。

近そうで遠い砂丘まで歩いていく元気は、私になかった。写真で伝わりにくいかもしれないが、オーブンの中にいるようで、すぐへたってしまう。

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日が落ちてしまう前に、Artist's Drive and Palette というエリアに急ぐ。それにしても車の数が少ない。途中でエンコを起こしてしまったら大変。

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先ほどの砂丘とは全く違う風景。

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メインの道路から一本離れた Artist's Drive の細道を行くと、薄紫や桃色が緑と赤茶と入り混じる水彩画のパレットのような色彩の岩体が楽しめる。時間帯と光の加減によって色の出方が少しずつ違うらしい。

私たちが訪れたのは黄昏時で薄暗くなり始めていたが、誰かが山の上に絵具をこぼしてしまったように見えた。

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岩ばかりに気を取られていたけれど、ふと足元を見ると不思議な植物が。

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日が落ちると街灯が一つもない砂漠はあっ!という間に真っ暗になる。

道路に飛び出してくるカンガルーラットを避けながら、ネバダ側のパランプという田舎町へ。町の名前が何となく似ているせいか、トランプ支持者が住んでいそうな町だなあとリルケで話し合いながら食事ができる店を探す。

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「ゴールデンハーベストカフェ」という店がまだ開いているようだ、よし行ってみよう、とダウンタウンに繰り出すと、なんとカジノの中にあるレストランだった。だから「黄金の収穫」なのね。アジア系の人が見事に人っ子一人いないのは、まあ予想できたが、いざとなるとなんとなく居心地が悪い。

ところで、パランプにアップル社の共同創立者ロナルド・ウェインが住んでいるらしい。ウェインが、初期に800ドルで売り払ってしまったアップルの株をまだ持っていたならば、現在は750億ドル以上に膨れ上がっていたとある。今はパランプで、ヴィンテージ切手やコインを売っているとか。彼もデスバレーに遊びに行ったりするのかしら。

明日は早起きをして、少しトレールを歩いてみよう。帽子、日焼け止め、水は必需品。



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by majani | 2017-09-08 02:55 | 旅に待ったなし | Trackback | Comments(4)

ロードトリップ始まる

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引越し業者に家の物を託し(予想通りの大男チーム でした)、ナンデモアリフォルニアを満喫するロードトリップに出かけています。

サンタクルーズの海で犬がはしゃいでいるのを見て、私たちも気分が盛り上がります。




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by majani | 2017-08-27 12:11 | 絵葉書もどき | Trackback | Comments(0)

カーメルとモンテレーの海

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夏と言ったら、海。グレーの光に包まれた冬の海岸も悪くないけれど、ナンデモアリフォルニアのスカッとする青空の下ビーチを歩くと、極度の暑がりの私でさえ、夏って良いなあと思う。

たくさん道草を食いながら、カーメルとモンテレーに行ってきた。サンフランシスコから車で南へ。

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まずは 途中の Phil's Fish Market でランチを食べることにする。入口で、魚を抱えた木製の漁師のおじさんとカモメが出迎えてくれる。

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フィルズはトマトベースの海鮮スープ、チョッピーノと(奥に写っているのがそう)、ビールを使った豪勢なブラッディメアリーが有名。チョッピーノはブイヤベースのような感じで、トマトの酸味と蟹や海老などの海産物の甘みで上手くバランスが取れている。

いつ来ても、量がスゴイ。この無造作に積んであるフィッシュアンドチップスが一人分だとは思えない。

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モンテレーの Bixby Creek Bridge までやってきた。ここは風が強く、吹き飛ばされそうになりながらヨタヨタと歩き回った。

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アザラシの群れに遭遇。真ん中の小さな島にポツポツと見えるゼニガタアザラシたちは、日向ぼっこ中。

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あ、こんな所にも。幸せそう~。

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枝豆のような実を付けた木が生える Point Lobos State Natural Reserve で「バード・アイランド」という看板を見つけて、ちょっと歩いてみることに。

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遠くに鵜のような海鳥が集まっている。奥の方で円形になっているのは、何だろう。

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鳥のコロニーだった。みんな子育てに夢中。その雛や卵を狙っているカモメを見て、厭らしい奴だな!と皆に非難されている。カモメは、バード・アイランドで嫌われ者の損な役回り。

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なんていう花だろう。渦巻が良い感じ。

野生のラッコなども見られて、ポイントロボスを歩いて大正解だった。

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去年の大雨で起きた土砂により高速が一部閉鎖されていたため、残念ながらビッグ・サーまで南に行くことはできなかった。

高校生の頃、アメリカの小説家ヘンリー・ミラーの回顧録『ビッグ・サーとヒエロニムス・ボスのオレンジ』 (Big Sur and the Oranges of Hieronymous Bosch) を読み、これほどに自由で孤独な場所がカリフォルニアにあるのかあ、行ってみたいなあ、と夢見たものだったが、七年もベイエリアに住んでいて私は未だにビッグ・サーを訪れたことがない。次回のために取っておこう。

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ミラーが20年近く住んでいたビッグ・サーはともかく、なんとなく文学の香りがするルートを私たちは辿っていた。

何年か前、モンテレ―水族館に行った際に書き留めたが、昔イワシの缶詰工場が並んだキャナリー・ロウは、スタインベックが描写したことによって、ちょっとした文学的な観光スポットになっている。上は缶詰工場の名残。

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いったん、Carmel-by-the-Sea の方まで戻ってきて、Enzo というイタリアンレストランで食事。良い天気だったので、外のテーブル席に座る。

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地元の白ワインを試してみた。

ワインを楽しく飲んでいると、ずっと路上に立っていたピンクのセーターを肩にまとった男性が、いきなり私たちのテーブルに散乱している飲みかけのワインやらビールのグラスを調整し始めた。通りすがりの人が私たちのワインを盗もうとしている!?と混乱したが、ここのイタリア人オーナーらしい。

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炎をぼおぼお吹くブロートーチを持って、一人のウェイターが飛び出してきた。なんだなんだと構えていると、オッパァ!と叫びながら、チーズの皿を持った別のウェイターが走ってやってきた。酒をびしゃびしゃかけると、最初のウェイターが火を点けた。一瞬にしてぼおん!と皿が炎に包まれ、「オッパァ!オッパァ!」とひたすら叫びながら、オーナーとウェイターたちの三人がかりで、レモン汁をえいや、えいや、とぶっかけて火を消す・・・というパフォーマンスがあった。

そういえば、チーズのフランベというものを頼んでいました、私たち。あんなに大騒ぎした割には普通の味。とても面白かったけれど!

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海鮮リゾット、キノコのマリネ、メカジキのステーキ、サーモンのたたきなど、色々な物を少しずつ4人で分けあった。デザートは定番のティラミス。

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お勘定をお願いすると、お口直しにイタリアのキャンディーをくれた。

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愉快なフランベの後、ビーチリゾートへ。オーシャンフロントにいくつものバンガローのようなスイートが並ぶ。

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暗くなり始めた頃、ビーチで焚火を囲む。この夜は遅くまで飲んでいた。

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翌朝、リルケと海岸を散歩していると、沖の方でカモメが騒いでいるのに気が付いた。

クジラだろうか。何かとても大きな動物が潮を吹いている。何年か前の夏、あんなに苦労してクジラを見に行ったのは何だったんだろうと笑ってしまう。

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やっぱり、夏と言ったら、海。




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by majani | 2017-07-27 05:47 | 旅に待ったなし | Trackback | Comments(6)

ちょっと、日本へ

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一時帰国により更新が滞っております。少し夏バテ気味ですが、しっかり生きてますよ。

十和田湖より、一枚。しかし日本の緑は良いですねえ。ごく普通の苔に、いちいち感激してしまいます。



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by majani | 2017-07-25 03:24 | 絵葉書もどき | Trackback | Comments(0)

ちょっと、出かけています

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只今、旅行中。絵葉書代わりに、先週ナパで出会った無邪気な目をした犬の一枚。

少し落ち着いたら、またノロノロと更新します。



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by majani | 2017-06-13 15:18 | 絵葉書もどき | Trackback | Comments(0)

夕方の散歩道

少し涼しくなった夕方、散歩に出かけた。

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フェイスブックの近くの Bedwell Bayfront Park。

工業地域に挟まれた、160エーカーある鳥のオアシスだ。遅くまで明るい6・7月は、毎日夜9時まで開いている。

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リルケとお互いの研究について話し合いながら歩く。歩きながらだと閃きがあると、誰かに教わったような?

私より背の高い草が揺れる姿は、月に手を振っているように見える。

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水が多いエリアで、ダイサギなどが姿を見せる。

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地面に巣を作るアナフクロウもこの公園に住んでいるらしいが、残念ながら一度も見たことがない。

ピックルウィードが 生き生きとしている。

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帰り道。八時を過ぎてもまだ明るい。

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夏になると、晩御飯を食べてから散歩に出かけることが多い。

パロアルトの Baylands Nature Preserve は小鳥が多くて、特に気に入っているお散歩スポット。以前も、写真を何枚か載せました。

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インフォメーションセンターの建物の周りを歩いていたら、視線を感じた。ふと見上げると、

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小鳥です。巣の中から、早くあっちに行ってくれないかナと、私たちの様子を窺っている。真正面から見るとちょっとマヌケなお顔が可愛い。

もうすぐ、夏休み。

Bedwell Bayfront Park
https://www.menlopark.org/Facilities/Facility/Details/Bedwell-Bayfront-Park-6

Baylands Nature Preserve
http://www.cityofpaloalto.org/gov/depts/csd/parks/preserves/baylands.asp





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by majani | 2017-06-06 07:24 | 動物王国 | Trackback | Comments(0)

ピナクルズ

ドラマチックな火山岩や洞窟を探検しに、ピナクルズ国立公園へ。

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私たちがごく普通に暮らしているカリフォルニア州の下に眠るサンアンドレアス断層。その周辺で発生した地震により噴火した火山岩がそのまま残されている、カリフォルニアで最も新しい国立公園。

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ハイクのはじまり。

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カリフォルニア・ブルージェイが歌いながら出迎えてくれた。

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ハイクの序盤はちょろちょろと流れる小川が多い。水がとても澄んでいる。

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つま先で石を確認しながら、滑らないように渡る。アメンボも登場し始める。

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沢山の野花がトレールを綾なす。こちらはブルー・フィエスタ・フラワー。

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ウェスタン・ウォールフラワー。英語で「ウォールフラワー」は、物静かで控え目な人に対する表現でもあるが(女性に使われることが多く、あまり良い意味ではない)ウェスタン・ウォールフラワーは壁の花どころか、これでもか!とあちこちで橙色の花を咲かせていた。

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こちらは多分ルピナスの一種。

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お喋りしながら歩いていると、なんだなんだと、リスがトレールに出てきた。

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シマリスにも出会えた。可愛い…。

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さて、目指すはあの尖がってる感じのエリア。そこに洞窟がある。因みにピナクルは「頂点」という意味。

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シマリスなどがいた静かな森を出ると、大きな岩が目立ってくる。こんなサインも。

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神々しい光に包まれ、大自然の中を歩く。

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洞窟の入り口に到着。ここも少し水が流れている。あのおじいさんたちもスタスタと入っていくのだから、大丈夫だよね?

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ちょっと怖い看板があるけれど、本当に大丈夫・・・?というかウェットって、中にも水が?懐中電灯は持ってきていないが、ケータイの光で平気へいきと、自信満々のリルケの後を追う。

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あら、本当に大丈夫だった。けっこう光があるじゃないー

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と油断していたら、いきなり真っ暗!あとウェットだった。

ぬめぬめした岩を登らなければならない箇所もあり、私が先にケータイの貧弱な光で照らし、登り終わったリルケが今度は上から光を注いでくれ、両手を使ってよいしょよいしょと登る、の繰り返し。先にさっさと消えていったおじいさんたち、スゴイ。

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時折、岩と岩の間から光が入り込んでくる。

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光が当たる場所では、多肉植物が地面に落ちている。岩の隙間からぽろっと落ちてしまったのかな?

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今度はあの小さな隙間から下りに入る。

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背が高い人は、頭上に注意。あと、閉所恐怖症の方にはおススメできない。

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なんとか出てこられた。先ほどのおじいさんチームが出口の近くの岩に腰をかけて、ハムとトマトのサンドイッチを食べていた。

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暗くて窮屈な洞窟の後だと尚更、解放感がある。

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岩が手招きしているように見えたり、

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レイヤーケーキに見えたり。

私はどうも岩が食べ物に見えてしまうのですが、心理的にどうなのでしょう、これって。一昨年に行ったジョシュア・ツリー国立公園の広大な岩のフォーメーションは、溶けかけたアイスクリームに見えました。

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赤い絵の具にディップした筆のような花は、インディアン・ペイントブラッシュの一種。

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こんな所に?とカラッカラに乾いている場所に咲くカリフォルニア・ポピー。そのたくましい姿を見ていると元気が出る。

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今さっきまであのラザニアみたいな岩の上を歩いていたのに、気が付くと、ずいぶんと下の方まで戻ってきていた。

火山岩と青空の間を行くトレールと、スリリングな洞窟が楽しめる、ピナクルズ国立公園。割と気軽に行ける日帰りハイキングスポットでした。皆さんも是非。

Pinnacles National Park
https://www.nps.gov/pinn/index.htm




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by majani | 2017-06-01 04:38 | 旅に待ったなし | Trackback | Comments(2)

初夏のナパ sanpo

見渡す限り、ぶどう畑。久々にナパにやってきた。

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日本からの訪問客ロザモンドとアベローネと私たち夫婦の四人で、ナパで一日を過ごした。

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まずは、サンフランシスコの Sear's Fine Food に寄り道。(http://www.searsfinefood.com/)

スウェーデン式パンケーキが有名らしい、昔ながらのダイナーで朝食。私は巨大なブルーベリーパンケーキを完食に限りなく近い所まで食べて見せた。飾り気のないパンケーキは、完璧そのもの。

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新しい所を開拓する良いチャンス。初めて Frog's Leap を訪れた。(http://www.frogsleap.com/)

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ガーデンでのワインテイスティングに参加した。日によってセレクションが違うと思うが、私たちはシャルドネ、ジンファンデル、メルロー、キャベルネの四種類を試飲した。ワイングラスを持って、敷地内を探検する。

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レモングラスにセージ、バジルにローズマリー、色々なハーブが植えてあって、どこを歩いていても素晴らしい香り。

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ぶどう畑に出た。「ぶどうって、もっと背の高いイメージだった」とロザモンドが驚いている。あと、土がカラカラ。この方が美味しいぶどうが生るのかしら。

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この小さなツブツブは、ぶどうのベビー?美味しいワインになるんだよ~。

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所々でバラが元気に咲いている。ブドウとバラって、似たような天気を好むのでしょうか。よくペアを組まされているような。

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ランチは Farmstead at Longmeadow Ranch へ。
(http://www.longmeadowranch.com/eat-drink/restaurant)

二人ずつ向かい合える、外のカウンター席がちょうど空いた。

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マカロニ&チーズ。

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ホースラディッシュマヨネーズの、ローストビーフサンドイッチ。飲んでいたからか、非常に美味しかった。コールスローも、リンゴが入っていてナイスタッチでした。

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次に向かったのは Chateau Montelena。(http://montelena.com/)

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1976年にパリで行われたかの有名なブラインドテイスティングで、シャトー・モンテレーナのワインがシャルドネ部門で一位に輝き、フランスのワイン界を驚かせた。

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ちなみに赤ワイン部門も、まだ歴史が浅いカリフォルニアワインが堂々と優勝。確かStag's Leap の赤だった。この大事件について、アラン・リックマン主演の映画がありましたね、そういえば。

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葉っぱに隠れて、こんな案内人が。

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緑がいっぱいのワイナリー。

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一時期、中国人経営者がいたそうで、その時代に造られた中国っぽい(?)あずまやが池の真ん中にある。ちょっと不思議な光景ではある。

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池の周りを歩いたり、花を眺めたりしているうちに、3軒目に行く時間がなくなってしまった。

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ほろ酔い気分でモンテレ―ナから出てくると、私たちの車だけぽつんと取り残されていた。なんだか、清々しい気持ち。




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by majani | 2017-05-23 15:28 | 食べる人々 | Trackback | Comments(0)


ナンデモアリフォルニアの某大学院で研究中。海外生活、旅、散歩で出会った生き物などの記録です。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


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