ポートランドより

一瞬だけ、ポートランドに行ってました。オレゴン州の方です。

f0328897_14271334.jpg

ポートランドといえば、Portlandia というコメディー番組で風刺されている、完璧に整えられたお髭とオーガニックコーヒーとフランネルを誇るヒップスターがうじゃうじゃ住む街、というイメージしかなかったけれど、実はまったくその通りだった。何気なく車の中から撮った写真にも、絵に描いたようなポートランド人が二人写り込んでいるではないか!

ポートランドに始まったアメリカ西部の旅行について、少しずつ更新していきます。



ブログランキング・にほんブログ村へ
# by majani | 2019-03-14 14:31 | 絵葉書もどき | Trackback | Comments(4)

カノーリを食べる

我が家にちょっとしたイタリアブームが到来している。

f0328897_12533996.jpg

リルケと私は毎月3、4回ほど、二人だけで外食する。普段、仕事の付き合いで同僚や大学院生たちとのイベントが多いので、自分たちの「夫婦の時間」を意識して確保するようにしている。(もちろん「一人の時間」も、とても大事。)ボストンについた頃は、海鮮料理だ、オイスターバーだ、とはしゃいでいたのが、最近はノースエンドに行くことが多い。

イタリア料理店やジェラート屋が密集するノースエンドのイタリア街。マンハッタンでいうところのリトルイタリー、サンフランシスコのノースビーチだ。ヘイマーケット駅から徒歩5分のハノーヴァー通りを中心に、隣の客と肩を寄せ合いながらプロシュートを摘まむ小さなビストロから、高い天井いっぱいに笑い声が響く賑やかなレストランまで、様々な雰囲気の料理屋が並ぶ。上の写真のナントカという店は(早速、名前を忘れた)壁が一面、カラフルな皿や盆、よく見ると不思議な壁時計やオブジェで埋められていた。

f0328897_12532412.jpg

しかし今日は美味しいニョッキや子牛のパルミジャーナの話ではない。カノーリの話をしたい。

このハノーヴァー通りに、Mike's Pastry という老舗のカノーリ屋がある。10数年前、初めてボストンを訪れた時、カノーリとは何ぞや、と街を案内をしてくれていた友人に訊ねたら、「あなたはまだ人生を生きていない」と言われた。そおか、私はちゃんと生きてなかったのか、そんなに美味しい物なのか!と心を躍らせてマイクズ・ペーストリーに向かったのだった。

f0328897_13255570.jpg

イタリアの焼き菓子の cannoli 。バリエーションがあるが、基本としてサクサクした筒状の生地の中にどっぷりとカスタードクリームが入っている。正直に話すと、10数年前に初めてカノーリを食べた時は、甘すぎて吐きそうになったのだった(友人にはそう言えず、無理して食べきった結果、一日ずっと気持ち悪いままボストン観光を強いられた甘酸っぱい思い出がある)。

先日、リルケに誘われてカノーリに再挑戦してみた。そしたら、あら不思議、これがけっこう美味しい。

f0328897_13334543.jpg

糸をほどき、質素な白い箱からカノーリを取り出す。リルケは定番のプレーン、私はピスタチオのカノーリ。それにしてもスゴイ存在感だ。筋トレに使う道具でこういうのなかったっけ。どこか鯱にも似ているような。これがまたイイお値段で、一つ4ドル以上もした。

因みに隣にちょこんと座っているのはゼイバーズなどでお馴染みになった rugelach。試しに買ってみたが、これはやはりニューヨークの方が美味しかった。イタリアンウェディングクッキーにしておけば良かったな、と後になって思う。

f0328897_13280792.jpg

後日、大好きなウェディングクッキーをどうしてあの時買わなかったのだろうと無性に悔しくなった私。バックベイのプルデンシャルセンターに入っているイタリア食材屋 Eataly に飛び込み、Mulino Bianco というブランドの Girotondi クッキーを買ってみた。

何の変哲もない、バターと小麦粉の味のクッキーなのだが、愉快なホイール型の形のせいか、食べ始めるとむしゃむしゃ何枚も食べてしまう。



ブログランキング・にほんブログ村へ
# by majani | 2019-02-18 14:09 | 食べる人々 | Trackback | Comments(8)

動物礼拝

年末のこと。仕事の合間を縫って、ハーバード美術館に行ってきた。

f0328897_09283601.jpg

改装されてから初めて訪れた。

f0328897_06475231.jpg

絵具のコレクションが保管されている最上階まで見える、開放的な吹き抜け。

f0328897_12265207.jpg

さて、この時期は Animal-Shaped Vessels from the Ancient World という特別展示会が公開中だった。なんて愉快なテーマだろうか。

f0328897_12434300.jpg

古代ギリシャ、ローマを始めとする様々な地域で、宗教儀式などに使われてきた、動物の形をしたコップ、花瓶などがキュレートされている。上に写っているのは、ブドウ酒を入れるもの。かなり重たそう。

f0328897_12480573.jpg

上と同様、リュトン(古代ギリシャでなどで使われていた角杯)。コーン型の部分は、動物(よく見ると、グリフィンのような、鹿、鳥、猛獣の部分が混じっている神秘的な獣だ)の角の、粗くごつごつした質感が銀細工で再現されている。

f0328897_12475178.jpg

それぞれの出土地域、時期、素材、具体的な用途はバラバラであるが、「動物」のシンボルを通して、自然の運行を支配する何らかの偉大な存在に近づこうとする「人間臭さ」が、展示物に一貫してうかがえる。

f0328897_12550702.jpg

絶妙にヘンテコなサーサーン朝のリュトン。こういうの、いいねえ、と思う。式典などシリアスな用途の物から、日常的に使われていた器が並ぶが、いずれにしても動物がどこかひょうきんな表情を浮かべている。

f0328897_13080210.jpg

ひょうきんな人間も。

f0328897_13095718.jpg

この恐ろしい物は、何だろう。モチェ文明(現在のペルーにあたる)の4世紀あたりのボトルらしい。説明に、宗教儀式の参加者に配られた品と思われる、とある。要は、古代の「参加賞」である。家で留守番をしていたら、儀式に出てきた家族の者が、「今日、実は行くのがちょっと面倒くさかったんだけど、こんなのもらえた!」と、持って帰ってきたりしたのだろうか。

f0328897_12481993.jpg

真ん中に堂々と立つ、丸みを帯びた牛の置物。これなら家に持ち帰りたい。右の水瓶なんか、取っ手が付いていて意外と使いやすかったりして。

f0328897_12483493.jpg

この小さな動物たちは、以前ロサンゼルスの美術館で見た陶器の動物シリーズに通ずるものがある。

f0328897_13232232.jpg

さらに小さな象牙の彫り物、細かいレリーフは、ディスプレイケースに設置された虫眼鏡をのぞいて見る。

f0328897_13255137.jpg

一瞬だけ立ち寄るつもりが、面白いのでずいぶん時間をかけてしまった。通路に出てよっこらせ、と座りそうになってしまった石は、フェミニスト芸術家のアートインスタレーションだった。

f0328897_13272551.jpg

一階のカフェでおやつを食べるかどうか、悩む。サスガに仕事に戻らなければならず、コーヒーをテイクアウト用の紙コップに注いでもらい、美術館を出てきた。コーヒーカップが動物の形をしていたら、面白いのに。

暫し古代の神たちに近づけた午後だった。



にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ
# by majani | 2019-02-07 08:16 | 動物王国 | Trackback | Comments(2)


カリフォルニア、ニューヨークを経て、ボストンにやってきた学者のブログ。海外生活、旅行、日常の記録。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


by majani

プロフィールを見る
更新通知を受け取る

カテゴリ

全体
言葉と物
旅に待ったなし
院生リンボー
食べる人々
動物王国
絵葉書もどき
ナンデモアリ
未分類

以前の記事

2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
more...

Like what you see?

ランキングに参加しています。
ハリネズミと蛙をクリックしてね。




ブログランキング・にほんブログ村へ


にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(アメリカ・カナダ)へ
にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ

ライフログ

On my nightstand

Diaries of Paul Klee, 1898-1918


単細胞にも意地がある ナマコのからえばり (集英社文庫)


Hunger (FSG Classics)

On my reading list

My Cat Yugoslavia: A Novel


Women & Power: A Manifesto


The Only Story

タグ

最新の記事

ポートランドより
at 2019-03-14 14:31
カノーリを食べる
at 2019-02-18 14:09
動物礼拝
at 2019-02-07 08:16
空港にて
at 2019-01-31 09:51
ウォールデン
at 2019-01-25 07:23
年が明けている
at 2019-01-20 06:27
ロブスター
at 2018-11-17 05:41
秋のボストン
at 2018-11-10 02:45
ドーナツ頌歌
at 2018-10-28 01:09
模様替え
at 2018-10-21 13:25

最新のコメント

> indigo-gal..
by majani at 04:47
> milletti_n..
by majani at 04:42
こんばんは! 数年前に..
by indigo-gal at 13:02
majaniさん、はじめ..
by milletti_naoko at 16:09
> katananke0..
by majani at 14:19

記事ランキング

ブログジャンル

海外生活
旅行・お出かけ

ブログパーツ

検索