ミロとかくれんぼ

スペイン旅日記の続き。

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せっかくの良い天気なので、丘の上の広大な公園、Parc de Montjuïc を目指して南へ向かう。早く着きたいがために初めて流しのタクシーを捕まえた。

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Parc de Montjuïc は小鳥のさえずりが響く散歩道が沢山あり、

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国立カタルーニャ美術館(上)、近代美術館、植物園などが園内に散らばっている。見事なバルセロナのパノラマも楽しめる。

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公園の中の Fundació Joan Miró を訪れた。20世紀に活躍したカタルーニャ出身の画家・彫刻家、ジョアン・ミロのコレクションが充実している。(ここでまたARTICKETが大活躍で、ニヤニヤしながら列を飛ばすことができた。)

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ミロはシュールレアリスムを代表するアーティストの一人とされているが、彼自身はこのようなラベルに抵抗があり、最期まで「シュールレアリスム」というカテゴリーに囚われることなく実験的で自由奔放な手法や作風を追及した。

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ミロの作品にちなんだオーディオヴィジュアルアートの展示室も設けられている。

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大型の作品から柱に飾れる小ぶりの作品まで、ぐっと近づいて見られる。妙かもしれないけど、絵画に見入る人々の表情を見るのも好き。

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ネーミングが愉快。上の作品は "Cabello perseguido por 2 planetas"。ざっと訳すと、「二つの惑星に追われる髪の毛」。

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ミロが描く顔がとても好き。因みにこちらの絵画の基となったスケッチというと、

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ごく普通の家具や日用品の挿絵を使ったコラージュ。巻き簾がある?

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ミロは野外における彫刻に凝っていて、雨や風に強い材料を駆使した数々の作品を手掛けた。

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凹凸が独特な美術館のアウトドアスペースでは、ミロのへんてこな彫刻や街の眺めが楽しめる。

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何も無い所の角を曲がった途端に、

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愉快な彫刻がひょこっと現れたりする。ミロのキャラクターたちとかくれんぼをしているような気分だ。

巨大なものから私くらいの背丈の物まで、様々な規模で実験したミロ。いずれにしても、トレードマークである不思議感漂う人物像や白塗りの建物にパッと映えるの原色の色使いにミロらしい遊び心がうかがえる。

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こちらはタペストリー。毛糸から傘まで、色んなミディアムを使う楽しい芸術家だ。

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お土産屋さんが楽しい。館内に二軒入っていて、ひとつは本・雑誌・文具・絵葉書などペーパーグッズを主に取り扱っていて、もうひとつは服や現地アーティストが手掛けたアクセサリーが多い。

このアクセサリーが素敵なものばかり。大きな飴玉みたいな指輪、ミロの彫刻をミニチュア化したような垂れるピアス、シンプルなセーターに映えそうなスリークなブローチ。MoMAデザインストアで売っているアクセサリーに趣向が似ている。

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ミロ美術館を後にし、午後の光を浴びながら、公園の中を散歩する。

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美術館がある丘の上から小道を使って降りてくると、段々人が増えてきて、国立カタルーニャ美術館前の広場に出る。髭を生やしたバスカーたちがギターをかき鳴らし、英語の歌を歌っていた。

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因みに Parc Joan Miró という別の公園には時計台サイズの作品、Dona i Ocell(『女と鳥』)がある。立ち寄ったが、あいにく公園の周りが工事中だったため、向かい側のカフェで作品を遠目に見ながらタパスをつつくことにした。

風が出てきて一瞬ワインが吹っ飛びそうになるも、オープンエアで食べるのは気持ちが良い。マンハッタンに比べると歩道がずっとキレイ。

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そういやパエリアをまだ食べていない、と気が付き、最後の晩餐はパエリアが評判の店に入った。

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他のものも注文したかったので、ウェイターに訊ねると量やおススメの品について快く相談に乗ってくれた。

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メニューに載っていない日替わりのデザートは crema catalana だと教わったが(クレームブリュレに似ている)実はこの日、既にカタランクリームとチュロスをむしゃむしゃ食べていたので、また今度、ということに。

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そう、「また今度」があるといいな。さんさんと降り注ぐ太陽のスペインともいよいよお別れ。タパスとお酒と美術三昧の、理想に近い旅行 出張だった。

アディオス、バルセロナ!



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by majani | 2018-06-14 06:59 | 旅に待ったなし | Trackback | Comments(1)
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Commented by Diary-17 at 2018-06-19 03:27
こんにちは。
majani さんのブログを開いたら、アラアラ!どれもこれも見覚えのある風景で大変懐かしく拝見しました。8年程前に殆ど同じ所を歩いています。
バルセロナは文化が濃縮された町ですね。私はサグラダファミリアよりも
大ファンの 建築家Mies van der Rohe のパビリオンに訪問できた事が何よりハイライトでした。が…、治安が悪い頃で1週間の滞在中に酷い目に遭い、再び訪れる事は無い街のナンバーワンになりました。笑
でもこうしてmajani さんのブログを拝見してもう一度行っても良いかなあなんて思ったりし始めました。
楽しいレポートを有り難うございます。
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カリフォルニアで博士号取得後、ニューヨークにやってきた学者のブログ。海外生活、旅行、お出かけの記録。たまに哲学や語学に関するエッセイもどきも。


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